(レビュー)ポケットモンスター金・銀 感想

ポケットモンスター金・銀は1999年発売のポケモンシリーズ第2作。
個人的にシリーズで一番好きな作品。
ちなみにゲームボーイカラーと3DSのVC版両方をプレイ済み。

評価はS(神)

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評価点

ポケモンのデザインが素晴らしい

個人的に好きなのはチコリータ(最初に選択するとは言っていない)とルギア。後の作品とは異なり複雑すぎず、かといって単純すぎないという絶妙なラインをうまく攻めているようなデザインが多い。また、カラーで表示できるようになった点もプラス。
個人的に好きなポケモンが多いだけに公式がこの世代のポケモンを冷遇するのが残念でならない。

ゲームバランスの改善

タイプ相性やこおり状態の見直し等によりバランスがよくなった。
もちろんドラゴンタイプが少ない等この時点では問題がないわけでもないがポケモンのタイプ相性がこれによって完成され、これ以後メスが入れられることはない、そう思っていたんだけどね…。

シンプルなシナリオ

前作の3年後という設定であり、舞台はジョウト地方に代わっているが他の新作とは異なりシリーズ新作という側面と前作である赤緑の直接的な続編という側面も持ち合わせている。ある意味異色の作品。ロケット団も続投している。
シナリオの流れ自体はいつものポケモンといった具合でシナリオ重視派には物足りないかもしれないが、下手に冒険して滑るということもないので安心して遊べる。また、不快なキャラもシリーズ作品中最も少ない。
パッケージの伝説ポケモンを片方のバージョンのみで両方捕まえられるのもよい。ただし、技の思い出し機能がないのでパッケージでないほうは専用技を使用できないという点は微妙だがぜいたくは言えない。
クリア後の裏ボスが前作の主人公という嬉しいファンサービスは評価できる。

ボリューム

対戦ガチ勢ではない私にとって本作最大の評価ポイント。前作の舞台だったカント―地方に行くことができる。一部マップは省略されてしまっているがクリア後に新しく行けるようになる範囲では現在でもポケモンシリーズ最大だと思われる。もちろんジムにも挑むことができ、ジョウトとあわせ16か所もジムがある。
2つの地方を遊べるのは金銀シリーズのみであり、本編エンジョイ勢にとってはいうことなしの出来である。

その他の評価点

昼と夜という概念が追加され出現するポケモンのバリエーションが増えている。ホーホーあたりはこのシステムを活かすこと前提で作られた感がある。
トレーナーとの再戦が条件付きであるができるようになった点。ただトレーナーを登録するとどうでもいい電話がかかってきたりするのでその点は不便ではある。

問題点

派手さはない

前述のように初代の続編的な側面があるせいで、残念ながら「初代のついで」扱いされることも多くいかんせん影が薄い。
キャラに関しても博士ポジションのウツギやライバルあたりはシリーズの同じポジションのキャラに比べると地味感が否定できない。ロケット団員も基本的に名ありのキャラがいない。したっぱと名無し幹部のみ。一女の団員が追加されているくらいである。
ライバルはサカキの息子という裏設定があったりジムリーダーのミカンは後の作品にも登場していたりもするのだが…。
ただし、これはこの作品の出来が悪いというよりも公式がこの世代をプッシュしないということが最大の原因であることを述べておく。

一部の不親切な仕様・ダンジョン

終盤のダンジョンである氷のぬけみちのパズルがかなり難しく気が短い人だと嫌になる可能性あり。子供時代苦労した記憶がある。しかも秘伝マシンが落ちているためもし取り損ねると取りに戻らなければならない。

くわえて一部の伝説ポケモンが徘徊型であり捕獲が面倒。空を飛ぶを使うと逃げられるのでいちいち図鑑を確認しながらうまくエンカウントできるように調整しなければならない。

仕様面では主人公のママが貯金として貯めたお小遣いを使いこむ。ある意味リアルではあるがゲームとしてはひたすら迷惑なだけでありこんなとこまで現実再現せんでもよい。

ぼんぐりという木の実を使って特殊なモンスターボールを作成できるが一日ひとつという制限があり、またバグでほとんどの効果が機能していないため存在意義がない。グラフィックの関係上いわゆるオシャボとしての価値もない。7世代では有力なオシャボになったが。

まとめ

公式からは冷遇されているものの最近のポケモンにありがちな「媚び」も少なくゲームとしての出来はシリーズ屈指だと断言できる作品。本編エンジョイ勢には最高である。HGSSがあるのであえてこちらには手を出さないという人もいるかもしれないがVC版があるので金銀も現在では気軽にプレイできる。是非とも遊んでもらいたい作品。

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