(レビュー)ポケットモンスター 赤・緑 感想

ポケットモンスター 赤・緑は1996年に発売された説明不要のポケモンシリーズの一作目。
なお管理人がプレイしたのは2016年発売のバーチャルコンソール版でロあるプレイのレビューではないことをあらかじめ断っておく。

評価はA(名作)

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評価点

全ポケモンを仲間にでき、好きなように育成できるる点

すべてのポケモンを仲間にできるというのは初代から現代(第7世代)まで続くポケモンシリーズの評価点。RPGをやっていれば「あの敵が仲間になればなぁ」と思ったことは1度や2度ではないはずである。そんな思いにしっかり答えることができている。

育て方は十人十色でゲーム進行のためにひたすら攻撃技を覚えさせてもよし、対戦用に嫌がらせ特化でもよし。
登場ポケモンも151匹で収集する楽しさも十分。今作のポケモン図鑑はインド象が登場していたり現在の作品から見るとやや違和感も感じるが図鑑説明文はそれも含めて面白いと思う。ここにはどんなポケモンがいるのかというワクワク感がある。
シリーズの根幹をなす要素は初代の段階からすでに確立されていると思う。

独特な世界観

個人的にシリーズで一番好きな点。現実の世界にポケモンの存在のみが足されたような世界でRPGの中では比較的現実に近い世界観だと思われる。ポケモンごとに生態があり、人間と協力したり、バトルしたり…非常に独特な世界観である。
シナリオに関しても10代の少年がカント―地方(関東地方がモデルであろう)をめぐりバトル&ゲットでジムを制覇したりロケット団を倒したり…といった具合。世界観にマッチしており初代路線のシナリオのほうが不快なキャラも少なく少年の自由な冒険といった雰囲気がよく出ており、ポケモンシリーズの魅力を引き出せているような気がして好き。

バグの存在

普通なら批判されてしかるべきバグであるが本作ではセレクトを押すことで発生するセレクトバグ等で様々なことができる。
ミュウをゲットしたりレベルやステータスをバグらせたりと実用性があったり面白かったりするものが多い。そのため一応評価点?として取り上げることにする。
ただ進行不可能になるバグも当然存在するので取扱い注意なのは間違いなし。

問題点

ゲームバランスが悪い

エスパータイプがやたら強かったりこおり状態がアイテムを使わない限り治らなかったりと一作目ゆえに仕方ないことかもしれないがバランスがよろしくない。対人戦では下手に凍らされるとリアルファイト不可避であるため運ゲーの申し子である現代のオニゴーリよりもタチが悪いかもしれない。
また再戦できるトレーナーがほとんどおらず経験値と資金稼ぎに苦労する。控えポケモンに経験値を与える学習装置も後続の作品と比べると取得条件が厳しく、かならずもらえるものではないため難易度はシリーズの中では高め。とはいえ他のRPGに比べればやや簡単な部類かもしれない。

現在のシリーズとの違い

何かと話題になるポケモン図鑑におけるインド象のくだりもそうだが一般トレーナーが「使えねーポケモン」と言う等のちの作品では悪の組織しか述べないようなことを平然と述べていたりする。エリートトレーナーからして鞭を所持しており現在プレイすると違和感のある設定も多い。初代なので設定が固まっていなかっただけだと思われこの点を批判するのは筋違いかもしれないが。
また他シリーズに比べるといあいぎりをはじめとして秘伝技を使う場面がやや多く面倒。クリア後に行ける場所も少なくボリューム面では少しさびしい。

グラフィックが微妙

ハードの性能上やむなしだがカラーではなく一部のポケモンのドットは若干怖い(ゴルバットなど)。
そのため公式絵と見比べるとイメージが変わってしまうようなものもある。

まとめ

いまや知らぬ者はいないほどのシリーズの1作目だけあって現在プレイしても十分面白い古典的名作。
ただしその反面、続編と比べると違和感のある仕様なども多いので注意は必要かもしれない。そういった部分も含めて楽しむことができる自信のあるシリーズファンにはお勧めできる。

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