(レビュー)マリオストーリー 感想

マリオストーリーは2000年発売の作品。
みなさんご存知マリオのRPGであるがどのキャラも紙っぽいデザインをしているのが特徴。

ジャンルはRPG
評価A(名作)

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評価点

単純で分かりやすいシステム

RPGとしては非常に単純化されたシステムで「ダメージ=攻撃力-防御力」という計算式である。しかしバッジというアイテムによるマリオのカスタマイズや攻撃時のアクションコマンドの入力といった点があるため簡素すぎるということはない。バッジの種類も結構多く、使わなければ縛りプレイすることも可能。アクションコマンドも味方のほぼすべての行動に必須な要素で成功させれダメージが増える等の効果が得られる。

単純さを排除しないようにゲームとしての面白さを上昇させることができている。下手に複雑にするよりもかえって面白いと感じさせてくれる。

個性豊かなキャラクター

マリオやクッパといったおなじみのキャラに加え味方キャラがかなり個性豊かである。バトルやフィールドにおける性能も差別化ができており通常プレイでは彼らの能力をうまく使わないと仕掛けを解けないのでいらないキャラは出てこない。バグらせれば解雇できるキャラも出るらしいが。おそらく一人くらいはいいキャラが見つかるはず。

演出

本作は「ペーパー」の名がタイトルに入っていないが紙っぽい演出そのものは見られる。

また作中で用いられるネタのキレもよい。7面で味方キャラに異変が起こるシーンは思わず笑ってしまった。その他にもコミカルなシーンは多く、うまく和ませられている。一方でシリアスなシーンはしっかりシリアスなのでメリハリという点でも評価できる。個人的に素晴らしいと思ったのは8面でのクッパ戦での演出。ありがちかもしれないが序盤のイベントと同じ場所で一度闘うというのは盛り上がる。

ダンジョンの仕掛けも単純ながらよく練られているものが多くかといって難しくなり過ぎない絶妙なバランス。

BGM

嫌いなBGMはない。どれも素晴らしい出来。特にボス戦のBGMがすべて異なるのがよい。ポケモンで言ったらジムリーダーごとにBGMが違うみたいなもんなのでかなりすごいことだと思う。戦闘BGMだけで10曲以上あり質・量ともに高水準。ボス戦の雰囲気ともうまくマッチしているし、上記の演出という点でもプラス。

サブイベントの豊富さ

道場で戦う、手紙を届けるといったサブイベントも多く作りこまれている。すべてのイベントをこなそうと思ったらかなり時間がかかるであろう。ただお使い的なイベントも多いのでそういったイベントが嫌いな方にはイマイチに感じられるかも。サブイベントを進めればミニゲームを行うこともできるようになる。料理を作るといった収集要素もある。戦闘でも役に立つので便利。

問題点

クリア後の要素はない

ラスボスを倒してもセーブ不可能で前回セーブしたところからそのままスタート。よってクリア後の追加シナリオ等も存在しない。昔のゲームなので仕方がないことではあるが、サブイベントは豊富にあるだけに非常に惜しい点である。ラストダンジョンから街に戻って逆走するのはかなり面倒なのでせめてエンディングのセーブ後に町まで戻してほしかった。

一部の中ボスが理不尽な強さ

その面のボスよりもはるかに強い敵が中ボスとして出てくることがある。選択肢次第で戦闘を避けたり、状態異常が聞いたりといった救済措置もある。しかし後者はボスには状態異常がきかないという固定観念があるのでいきなり試そうとするのは普通はありえない。特に8面である条件を満たすと戦闘になるボスはラスボスより強い。1ターンで約30ダメージを食らう。下手すれば1,2ターンでゲームオーバーである。

まとめ

クリア後の要素がないのは残念だが、それを補いうるほどよく作りこまれているゲーム。ゲーム性もわかりやすく、一部の中ボスを除けば難易度も高くないので初心者にお勧めなゲームである。

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