(レビュー)ピクミン4 感想

ピクミン4は2023年7月21日にSwitchで発売されたピクミンシリーズの最新作。ピクミン3の発売が2013年なので実に10年ぶりの新作であり、ファンは発売を楽しみにしていたに違いない作品。私も発売日に購入し、一応ストーリーはクリアしたのでレビューしていく。

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評価点

過去作キャラ(原生生物)の再登場などシリーズファン向けサービス

今作の流れは救助隊員の主人公がピクミンと協力しながら遭難者を救助するというもので宇宙船パーツやお宝、食糧を回収していた1~3と本質的な部分では変わっていない。

原生生物(敵キャラのこと)は過去作から復帰したものが多かった。とくにCMでもちょびっと映っていたダマグモキャノンのようなみんなのトラウマ枠として深く記憶に残っているものからヤマシンジュのようにピクミン1以来の復帰になった生物も。全体的に印象に残っているキャラや逆に地味すぎて意外性を感じるキャラが多く復帰。ついでに生物図鑑やお宝図鑑も復活し、パンチの利いたコメントを見ることができる。

ピクミンも1~3に登場した種類は全てストーリーモードで使用可能。ファンにとってはうれしい限りだ。

また、過去作BGMのアレンジや2で存在した洞窟システムの復活も個人的には評価したい。とくに後者は明らかに2の特定の洞窟と地形が似ているところもあり、サービス精神は旺盛だ。

その他にも1~3の対戦モード(制限時間内にお宝回収やピクミン増加を目指す)等を発展させたダンドリバトルの導入など過去作のアレンジや発展要素は多く、シリーズの完成形のように感じた。

オッチンや氷ピクミンといった有能な新キャラ

前述のダンドリバトルに加え、今作では新たなパートナーとしてオッチンという宇宙犬が登場する。CMでは泳げると言っていたくせにゲーム開始時点では泳ぐことができないという詐欺師だが、ゲームを進めるにつれて結構愛着が湧くし、なにより有能すぎる。突進で小型の生物を即死させ、ピクミン100匹分のお宝を一人で運ぶ等のやりたい放題ができる。うまく使役すれば過去作とは比較にならないほどダンドリよくゲームを進めることができる。

ピクミンとしては氷ピクミンが新登場。水場や原生生物を凍らせる等、今までのピクミンにはなかった活躍が見込める。新登場ということもあって出番も多い。また、シリーズ初の夜の探索も行うことができ、ヒカリピクミンというピクミンを使って原生生物と戦うことができる。

初心者に優しいシステム

ピクミンシリーズというとかわいらしいキャラに反し、食物連鎖の厳しさを体験できるシビアなゲームと思うかもしれないが今作では絶対に初心者を詰まらせないという配慮を感じた。上記で述べたオッチンや氷ピクミンといった有能キャラに加え、ピクミンが殺された場合などの時ほんのちょっと前まで戻ることができるシステム、爆弾岩などの強力なアイテムの獲得などなどが挙げられる。極めつけはシナリオでダンドリバトルなど一部のミニゲームでは敗北してもなぜか勝ったことにしてくれるシステムまで。さすがにやりすぎな気もするが、使うかどうかはプレイヤーが決めることができるので縛りたい人は縛ればよい。救済措置の多くを縛ればピクミン2と同じくらいの難易度にはなると思う。

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問題点

ロード長く、操作性もよくない

ロード時間はお世辞にも短いとは言えない。ロード時間も1~3の集大成になってしまっているのは残念である。

また、オッチンの登場などやれることは増えたということもあって、過去作に比べると操作性がよくない。ピクミンの解散など豊富に使いそうなコマンドですら2回もボタンを押さなくてはならない。おそらく公式もこのことについては想定していたようで、十字キーでいくつかの操作はショートカット設定ができるが…。ゲームキューブのコントローラーの完成度の高さを改めて知ることができる。

原生生物が復活しない&新規の原生生物がコピペ多め

せっかく過去作の生物が多く復帰したにもかかわらず地上付近の原生生物は倒しても復活しない(筆者はゲーム内時間で50日以上プレイしている)。過去作では一部のボス級生物を除いて数日で復活する者がほとんどだったのだが…。ペレットだけでピクミンを増やすのは難しく、単調である。

また、本作から登場する原生生物は従来までの生物の幼体や肥大化個体が多い。ドラクエでいえばスライム、スライムべス、メタルスライムといった具合である。体力や行動パターンなどは微妙に異なることがほとんどであるが、若干の手抜き感は否定できないかもしれない。過去作の復活枠は評価できるだけに惜しい点である。

 

ピクミンの個性が薄い

氷ピクミンや羽ピクミンといった後発のピクミンはともかく、初期からいる赤青黄ピクミンの没個性化が進んでいる。オッチンの登場により青ピクミン以外も水上だけなら移動できるし、炎や電気の仕掛けもオッチンで破壊することができる。とくに赤ピクミンは他に選択肢がない序盤以外ではごく一部を除いてほとんど使った記憶がない。

今作ではピクミンを原則3色しか連れて歩けない。そのため出番がないピクミンを戦闘用で連れ歩く余裕もないため特定のピクミンに出番が偏りがち。

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まとめ

過去作のオマージュがとにかく多く、ファンにとってはニンマリできるところが随所にある。いっぽうで初心者にもやさしい作りなのでピクミンをプレイしたことがない人にもお勧めできる。操作性やロード時間などには、やや難があるもののぜひとも手にとってほしい作品。

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