(ダイパリメイク)ポケモンプレゼンツのまとめと辛口評価(アルセウス)

コラム

2月27日のポケモンプレゼンツでダイパリメイクとポケモンレジェンズアルセウスという二つの作品が発表された。この記事ではポケモンプレゼンツの内容をまとめた後にポケモンファンの管理人の忖度なしの評価や感想を述べたい。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

情報まとめ

ダイパリメイク:発売日は今冬で開発はILCA

正式タイトルは『ブリリアントダイヤモンド』、『シャイニングパール』。Switchで発売される。

発売日は今冬であり、おそらく原作の発売日であった9月28日には間に合わないのであろう。開発はポケモンHOMEなどを担当しているILCAが行うようである。おなじみのゲームフリーク(以下ゲーフリ)は増田氏がディレクターとして参加しているようだがILCA側にもディレクターがいることからゲーフリの関与が強くはなさそうであり、事実上の外注と言えるだろう。

グラフィックは3Dだが、バトル時以外は2頭身とある意味原作通りである。地下通路も続投しており、昔と同じような感覚でプレイできることをウリにしているように見える。一方で斜め移動が可能になるなど細かい部分では改善された点も映像からうかがうことができる。

アルセウス:発売日は2022年初頭で開発はゲーフリ

正式タイトルは『ポケモンLEGENDSアルセウス』。Switchで発売される。ポケットモンスターのタイトルではないく、ポケモンであることから開発はゲーフリではあるものの、公式としては外伝というスタイルだと考えられる。

こちらは過去のシンオウ地方が舞台でありモクロー、ヒノアラシ、ミジュマルがパートナー候補?になるようだ。アルセウスがメインになるようでシンオウ地方のルーツを探るようないわゆるエピソードゼロ的なゲームになるのであろう。また、モンスターボールを素投げしていたことからポケモンGO要素もあるかもしれない。

最も注目すべきはオープンワールドのアクションRPGというポケモンシリーズでは先例のないジャンルということだ。情報が少なく、どうなるかは不明確だが外伝ということからも今までのポケモンバトルとは異なるものになるということは想像に難くない。

ではまとめはこれくらいにして今回のポケモンプレゼンツや各作品の評価(というか懸念というか問題点というか)を述べていきたいと思う。

スポンサーリンク

ダイパリメイク

グラフィックが代わり映えしない

今回の映像を見る限りリメイク版は原作の『ダイヤモンド・パール(以下DP)』とグラフィックが代わり映えしない。一応表示は3Dになってはいるが剣盾のようなリアルな頭身ではなく、『オメガルビー・アルファサファイア』までのスタンダードであった2頭身である。

懐かしさは感じるもののSwitch発売のリメイク作品としてみるとはっきり言ってしょぼい。これなら7世代に3DSで発売しておいた方が印象が良かったくらいである。

5世代以降は未登場?

今回の動画で最も恐ろしいセリフは「”シンオウ地方のポケモン”と冒険できる」ということである。いやリメイクなのだからそれは当たり前だと言われるかもしれないが少し待ってほしい。

歴代リメイク作品はオリジナル版のポケモンに加え、後の作品のポケモンが追加されていた。例えば、4世代で発売された『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではオリジナル版の”ジョウト地方のポケモン”だけでなく3世代と4世代、つまり”ホウエン地方のポケモン”、”シンオウ地方のポケモン”とジョウト地方を冒険することができたのである。いわばリメイクとは懐かしさを感じながらも未来のポケモンと過去の地方を冒険できるのであり、このことがとくにグラフィックが2Dであった時代にはリメイクの最大の売りであったと言ってもよい。

それを考慮するとダイパリメイクの動画では上記のセリフもさることながら、動画中にはDPで登場したポケモンしか登場していなかったことが引っ掛かる。前述のとおり未来のポケモンと過去の地方を冒険できるということはポケモンのリメイクにおいて重要であり、もしDPのポケモンしか登場しないとしたらはっきり言ってリメイクで出す意味はない。ましてグラフィックをそれほど重視していないのならなおさらである。DSのゲーム自体は3DSでもできることからあまりにも変わり映えしないリメイクなら「DPをプレイすればよくね?」という話になってしまう。

むろん、公式からBW以降のポケモンは登場しないというアナウンスはなかったため杞憂であることを祈るばかりであるが、剣盾でもリストラがあったことからこの疑念は晴れない。

スポンサーリンク

ポケモンLEGENDSアルセウス

オープンワールド&アクションという今までにないジャンル

こちらは外伝作品ではあるもののゲーフリ開発ということから今回のプレゼンツでは事実上の本命とも考えられるゲームである。

オープンワールドとアクション要素を取り入れたところはきな臭さを感じる。世界的な潮流としてターン制RPGは時代遅れであり、オープンワールドのアクションRPGこそ流行の最先端であるという主張は分からんでもない。しかしターン制の歴史があるポケモンでこういった挑戦することはどうしても流行ものだからとりあえず作っとけといった投げやり感がある。とくにポケモンユーザーはどちらかというと保守的な人間が多そうに思えるのでなおさらであり、不安の方が大きい。

和風テイストなど海外受け狙いすぎ?

和風テイストにするのも「こうすれば外人に受けるでしょ」的な浅さを感じざるを得ない。時代設定がエピソードゼロ的な役割にうまく落とし込めているかが発売後の評価を分けそうだ。

近年のポケモンは海外事情に合わせたゲームコーナーの廃止など明らかに海外受けを狙いすぎている感がある。ゲームコーナーはレーティング問題の可能性もあるので百歩譲るとして、そもそもポケモンが受けたのはポケモンだからである。それをポケモン要素を薄めてオープンワールド等の海外のまねごとをしたのではいつか痛い目を見るのではないか。とくにゲーフリよりも技術力のある会社は世界には数多くあるので技術力がモノを言うような分野で勝負をすることは得策とは思えない。

こうしたことが日本ユーザーにとって不利に働くならこれに疑問を投げかけることは全く不正なことではない。

本編に影響を与えるかも

この作品がヒットすればポケモン本編もアクション要素が入ってきて今までの歴史的なポケモンとは別物になってしまうという恐れがある。開発ゲーフリということからもその可能性は捨てきれない。

またこのゲームが2022年発売ということから8世代が4世代以来久しぶりの4年周期の世代となる可能性も出てきた。要は9世代のゲームは2022年秋ではなく、2023年秋に発売されるということである。

そういったことからも本作は極めて異例なゲームになる可能性がある。

まとめ

『アルセウス』に関しては情報も少なく、クオリティがどうなるか分からない。外伝作品としてどうなるか注目である。一方でダイパリメイクに関しては極めて悲観的にならざるを得ないのが実情である。野生ポケモンっぽい相手と戦闘していたのでLet’s Go形式でのリメイクではないと願いたいが、それを考慮しても現状では寂しいだろう。

総評としてはダイパリメイクはあまりにも保守的過ぎ、『アルセウス』はあまりにも革新的過ぎたと言ったところか。

コラム
スポンサーリンク
シェアする
みるをフォローする
みるのゲームブログ

コメント