(アニポケ53話)ゴウのスイクンゲットはなぜ荒れたのか考察する(炎上?)

アニポケ

アニポケ53話では次回予告の段階からゴウがスイクンをゲットするのではないかという予測がなされていた。そして実際にゴウがスイクンを捕獲したことによりポケモン界隈では賛否両論が巻き起こっている。今回はスイクンゲットがなぜ問題になったかを詳しく考察していきたいと思う。

アイキャッチ画像の引用元:アニメポケットモンスター公式サイト「エピソード」(https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/pocketmonster/episodes/)

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スイクンの姿があまりにも情けなかった

今回の話の流れを大まかに説明すると、スイクンがポケモンハンターに捕まりそうになったところをゴウが助け、最終的に仲間になるというストーリーである。

なのだが、スイクンがモブのハンターに網で捕まるという衝撃的なシーンが放映されたのである。

引用元:アニメポケットモンスター公式サイト「エピソード」(https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/pocketmonster/episodes/)

最終的にスイクンはゴウ・サトシとともに圧倒的な力でハンターを倒すので威厳が全くなかったわけではないし、アニメを見ればスイクンが助けてくれた恩義を感じるのは無理もないことは分かる。しかしアニメでも特別扱いされることが少なくない伝説のポケモンがジムリーダーやチャンピオンといった強敵ですらない、ただのモブハンターに網で捕まるというのは極めて情けない姿と言わざるを得ないだろう。このシーンが予告でも使われたため独り歩きしてしまった感は否定できないが、騒ぎになるもの無理はないような描写である。

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伝説のポケモンは簡単に仲間にできないという「伝説信仰」

アニポケでもフロンティアブレーンやシンオウの伝説厨タクトのように伝説のポケモンを使うトレーナー自体は存在している(後者については激しく批判されている)。しかし肝心な主人公のサトシはというとサンムーン編でベベノムを入手するまで伝説のポケモンを仲間にしたことはなかった。映画やXYのジガルデのように一時的に同行することはあっても手持ちとして捕獲したことはつい最近までなかったのである。あきらかにアニメにおいて伝説のポケモンは特別な存在であり容易に手に入るものではない(なおヒードラン)。

近年(というよりもサンムーン編?)のアニポケはマオのシェイミ、グラジオのシルヴァディなど伝説や幻を手持ちにしているトレーナーも増えてきているし、ゲームの方でも伝説使いは珍しくなくなりつつある。しかし伝説のポケモンのゲットは極めて難しく、主人公以外に伝説のポケモンを使ってほしくないというある種の「伝説信仰」がゲーム(少なくともHGSSまでは)で醸成されたことはおそらく事実である。アニポケでサトシが長らく伝説のポケモンをゲットできなかったという事実を合わせると伝説ゲットは容認しにくい。

サンダーやミュウツーの存在

これまでの話でサンダーやミュウツーを捕獲しようとした回があった。しかしこれはどちらも捕獲失敗で話が終わっていた。とくに伝説のポケモン筆頭と名高いミュウツーはサトシとゴウをボコボコにし、伝説ポケモンの格というものを見せつけていた。

そのため今回のスイクンゲットも実はメタモン説やゾロア説、結局捕まえられない説が唱えられていた。これらにより根強い「伝説信仰」の持ち主にとっては「新無印でも伝説のポケモンはゲットできないんだな」と思わせてしまった可能性がある。

サトシではなくなぜゴウ?

新無印は公式が言うにはサトシとゴウのダブル主人公である。しかしもう一人の主人公であるゴウは問題児と言わざるを得ない。

ゴウは原作のゲームでは一切登場しない、アニメオリジナルのキャラである(ポケGO出身と言えるかもしれないが、剣盾を没にしてまでポケGO準拠のキャラを推すことは疑問)。最大の問題点はゴウが極めてご都合主義的な点である。彼はポケモンを弱らせなくても大体ゲットできるし、伝説のポケモンにはそこそこ遭遇しているし、バトルもトントン拍子に強くなっていく。なろう系アニメ全盛の昨今、時代と言えばそれまでだが、これではあんまりである。オリキャラの俺TUEEEが嫌われるのは当然であり、主人公と認めたくない人がいても無理はない。はっきり言ってスイクンゲットがサトシなら前述の「伝説信仰」によりここまで賛否は起こらなかったと思う。

サトシはべべノムゲットまで20年かかったところを新米トレーナたる彼が1年でスイクンゲットというのはいささか性急であり、なぜゴウなのかと言われても仕方あるまい。

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そもそもスイクンだったから荒れた説

スイクンは準伝説のポケモンでは極めて珍しい、パッケージにもなったポケモンで人気も高い。また、初登場は金銀でこの時代は基本的に主人公以外が伝説のポケモンを使用するのはあり得なかった時代である。実際にクリスタルやHGSSにおいてミナキというスイクンの追っかけトレーナーはスイクンを捕まえることができなかった。この時代アニメでも伝説使いは皆無だったと思う。

つまり人気も威厳もあったスイクンだったから荒れたのである。あえて名前は出さないが、ゴウが捕まえたとしてもあんまり話題にならないような伝説のポケモンはいる…と思う。

まとめ

根本的な問題は伝説のポケモンや主人公であるサトシやゴウに対する認識の違いである。歴史的に見て、伝説のポケモンは強大で主人公以外になびかないというのは正統性があり、アニポケに至ってはその主人公のサトシすら長らくゲットできなかった。一方でゴウは登場から1年足らずの新参キャラである。こうした背景から、彼がスイクンを捕獲することはスイクンというポケモンの人気も相まって反発する勢力を生み出したと考えられる。

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