ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバーは2009年DSで発売された作品。ポケモン金銀のリメイク。
金銀シリーズが好きだった私には大変満足な出来であった。
評価…S（神）
評価点
ポケモン連れ歩き機能
第四世代時点での全ポケモンを連れて歩くことができる。本当に全ポケモンが連れ歩きできるので感動した。相棒のポケモンと一緒に冒険している感じが強くなり作品の雰囲気にマッチしている。かわいい系のポケモンを連れ歩いてもよし、よくなついた伝説ポケモンを連れ歩いてギャップを楽しむのもよし。色違いやフォルムチェンジにも対応し、細かいところにもしっかり対応済み。大きいポケモンは建物に入れなかったり、ほのおタイプが雨を嫌がったりと表現もやたらリアル。過去にも連れ歩きができるゲームもあったが、それらの作品は場所やポケモンが制限されていたため、全ポケモンを連れ歩けるのは2019年現在、本作のみの評価点である。
また付属のポケウォーカーを使えばリアルでもポケモンを連れ歩くことが可能。道具を入手することもできる。ポケウォーカーの完成度も高い。市販の万歩計より性能がいいという説もある。
原作以上のボリューム
金銀ではトキワのもりが省略されていたりしたが本作のカント―地方は金銀の段階よりも充実している。ただしグレンタウンなど設定的に存在できないところは復活していない。その点は残念だが2つの地方に行けるということ自体がシリーズで異例なのでぜいたくは言えないかも。
実質的なボリュームは間違いなくシリーズ最高である。エンジョイ勢からいうと長く遊べるので非常にありがたい。施設はプラチナとまったく一緒だがバトルフロンティアもあるので廃人も安心してプレイ可能。また金銀から追加されたマップはジョウト地方にもある。
キャラの追加
金銀では使用できなかった女主人公が追加されている（クリスタルでは女性主人公が使用可能だった）。また影が薄く印象に残らなかったロケット団幹部にも名前が付いた。しかし金銀ロケット団は正直、他の作品の組織と比べて格段に弱いので名前がついたところで焼け石に水である。
BWのゲーチス以外を除いた七賢人よりはましだが…。
ポケスロンというミニゲーム
ミニゲーム自体も結構楽しく、操作は簡単で直感的に理解可能。しかもポイントを道具等と交換できる。能力値は本編の能力とは無関係に設定されており、対戦では弱すぎてどうあがいても救済不能なポケモンにも使い道があるかも。なんにしてもポケモンの活躍の幅が広がったという点で評価できることである。
ジムリーダーと再戦可能
ジムリーダーの電話を登録すれば特定の日時に再戦可能。再戦可能日時以内なら何回でも再戦可能なので稼ぎ要員として優秀。しかし登録するためのイベントがややわかりにくい。そのため攻略サイトを見ないとすべてのジムリーダーの連絡先を知るのは難しいかも。まあ知らなくてもエンディングを見ることはできる。
伝説ポケモン関連のイベント
金銀とは異なりルギア、ホウオウが強制戦闘になった。その分演出は強化され、専用BGMも追加されている。演出はかっこいいので正直に言って扱いが地味だったルギア、ホウオウも伝説ポケモン相応の扱いを受けていると言える。
そのほかにも映画館のアルセウスを連れているとレベル1のシンオウ伝説の一体がもらえるイベントや3世代伝説ポケモンを捕獲できるイベントがある。捕獲できる伝説のポケモンが多いのも好評価。
BGMが素晴らしい。
ポケモンシリーズは元来BGMがよいが本作は金銀版のBGMを聞くことができる機能もあり質・量ともに歴代の中でも高い。個人的にロケット団関連のBGMが好き。
ガンテツボールの機能改善。
金銀では微妙だったがぼんぐりの数に合わせ一度に大量生産も不可能ではなくなった。金銀ではバグで機能せず、無能中の無能であったボールもしっかり修正されている。とはいえ一日待たねばボールが完成しない点は同じで通常のボールとどちらが良いかと言われると…。オシャボ勢には朗報かもしれない。
問題点
パソコンとバックの操作性が悪い
タッチペンを意識しているのかボタンによる操作性が悪い。ボックスはまとめて移動できないし、バックはページ送りが遅い。DS発売からだいぶ経っているため、いまさらタッチペン機能をゴリ押しする操作性にしたのは甚だ疑問。
エンカウント率が高い
とくにダッシュしたり自転車に乗っていたりすると高確率でエンカする。
スプレーを大量購入できる中盤以降はそれほど気にならないが、序盤は勘弁してほしいレベル。
秘伝マシンにロッククライムが追加された
シロガネヤマ攻略にも必須となりパーティーを圧迫する。ロッククライムという技自体、お世辞にも優秀な技とは言えず、この点は改悪と言わざるを得ない。
まとめ
ポケモン史上屈指の名作。エンジョイ勢から廃人まで幅広く対応している。シリーズ好きで未プレイの人は是非ともプレイしてほしい作品。というかシリーズにふれたことがない人にもお勧めできる作品。
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