(レビュー)ポケットモンスターブラック2・ホワイト2 感想

ポケットモンスターブラック2・ホワイト2は2012年発売のポケモンBWの続編。怪しい出来だった前作よりはだいぶ改善されている作品。

評価…B(佳作)

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評価点

やりこみ要素が非常に多い

やりこみ様相がシリーズ中でもかなり多い。映画を撮影できるポケウッドという施設の脚本は結構面白いものが多かった。またここでしか見られないカットイン等もあり寄り道要素の一施設としては無駄に作りこまれている。
ジョインアベニューという施設は拡大していくごとにパワーアップし、経験値や努力値がもらえる。第5世代はレベル差で経験値が増減するクソ仕様なので戦闘以外でこれらが手に入るのはうれしい。手間はかかるが通信なしでも十分活用可能と思われる。
黒の摩天楼、白の樹洞という新ダンジョン。バトル施設的な側面もあるが経験値も金も手に入る。結構やりごたえがある。
ポケモンワールドトーナメント(PWT)で過去作のジムリーダー、チャンピオンと戦える。旧作ジムリーダーにもモーションが用意され、そのうえエメラルドのみ登場のアダンまでいるという凝りようである。ただしバトル施設扱いで経験値は手に入らないのが残念。この施設の周辺に技教えや技忘れをしてくれるキャラが集まったので便利。
BWはやりこみ要素が物足りなかったので以上のような追加はうれしい。

過去作の伝説ポケモンが手に入る。

マイチェンのお約束になりつつある要素である。しかし禁止級の過去作ポケモンは出現しない点でややスケールダウンしている。。それでも徘徊伝説だったラティオスやエムリットが徘徊しないので便利ではある。徘徊廃止の時点で評価せざるを得ない。あれは本当に面倒なので。

BGM

ジム内のBGMがすべて異なったりPWTで過去作BGMのアレンジが聞けたりする。出来も非常に良い。もちろん前作から続投されているBGMもあり、そちらの出来は相変わらず。

シナリオ

前作がクソすぎたが今作は比較的マシである。前作要素を出しながらいつものポケモンといった具合のシナリオである。とはいえ前作が好きでない人にとっては前作要素は褒められないかもしれないが。
ダークトリニティや七賢人ヴィオとも戦える。とはいえ登場しない七賢人もいるため結局彼ら全員が活躍することはなかった。恒例だった組織のアジトが登場するのはグッド。まあ当たり前のことなんだが…。

バトル&ゲットでジムに挑戦しながら途中なんやかんや悪い奴を倒すという原点回帰は英断であろう。しっかりチャンピオンになったうえでエンディングを迎えることができる。最初からこうしておけばよかった。プラズマ団もゲーチス派が活動しているという設定でなりふり構っていられないさまは追い込まれている組織という感じがうまく出せている。

シナリオが薄くなったことで皮肉なことに不快なキャラも減っている(いないとは言っていない)。

その他の追加要素・改善要素。

マップが追加されている。冒険のスタート地点も変更されジムリーダーも何人か交代していて前作をやった人にも新鮮さが味わえる。これまでのマイチェンと比べると異色である。
旧作ポケモンも追加されている。エンディング前から出現するようになった。わずか2年で生態系が変わりすぎだが気にしてはいけない。また、前作では入手困難だったゾロアを容易に入手できる。
スプレーが切れたとき続けて使うかどうか選択できるようになった。エンカウント率が高いので有能。ボックスの使い勝手も格段に良くなった。ポケモンをまとめて移動できるため快適。

問題点

シナリオやキャラについて

上記の評価点と矛盾するがやっぱり一部に不可解な点が残る。
新ライバルが身勝手極まりない性格でプラズマ団退治に付き合わされる。そのくせライバルは目的を達成するとプラズマ団との戦いを主人公に丸投げするので厄介。おそらくライバルの迷台詞「俺は怒るぜ」をそのまま彼に返してやりたい人は多いと思う。
ダークトリニティがご都合主義の塊になっている。戦闘になってもよさそうな場面でも謎の術で逃げたり主人公を退けたりするチートキャラである。そのくせシナリオ終盤の大事な場面では術を使わずにバトルになる。
新ボスのアクロマも前作のNと同様表向きのボスとして登場するがなぜか無罪。あろうことか第7世代にも登場している。悪の組織のボスが隠れもせずにシャバを歩き回れるのは違和感がある。
そして案の定Nワッショイも存在。いいかげん飽きた。

レシラムとゼクロム、キュレムの扱い

前作でもNの引き立て役だったのに今作ではキュレムに吸収されるという設定ができてしまったため、キュレムの材料に。世代の花形ともいえるパッケージ伝説のポケモンがひたすら別キャラの引き立て役に終始させられるさまは非常に違和感がある。野球で言うなら4番バッターにひたすら送りバントをさせるようなものである。ここまで扱いを悪くする意味を感じられない。ミュウツー、レックウザといったゲーフリ愛人の伝説ポケモンとは雲泥の差である。また、設定的に仕方ないとはいえ本作ではゼクロム、レシラムの2匹を一本のソフトで同時に入手はできない。今までのマイチェンではできただけに残念である。
肝心なキュレムもエンディング前には手に入らない。そもそも開始時点からプラズマ団に洗脳されており例によって悪役として登場する。シナリオ終盤に戦ってもたいして強くないので正直情けない。

細かい不満点

新たな問題点としてはポケモンブリーダーがマップ切り替えのたびに勝負を挑んできて面倒。急いでいるとついつい目の前を通ってしまい勝負させられる。
前作からぞくとうの不満点としては、ピンチBGMやダルいポケシフターg改善されていないことや観覧車イベントが相変わらず不快なこと。スタッフは評判が悪いことに気付くべきだった。
また自転車の初速が相変わらず速いままで死ぬほど操作しにくい。

まとめ

前作の印象がよくないがゲームとしての出来が向上しシリーズとしてもやりこみ要素が多く出来は悪くはない。ただいかんせん続編ということでハードルが高く、ハードも当時末期であったDSということもあり地味感は否定できない作品である。

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