ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3 プロフェッショナル は2017年発売。DQMJ3のマイン―チェンジ版でジョーカーシリーズ最終作である。
ジャンルはRPG
評価D(駄作)
評価点
モンスターの増加
グルフィックの使いまわしではなく新規グラフィックのモンスターが増えた(色違いがいないとは言っていない)。例を挙げるとムドーやキングレオ、ドルマゲスなど。また過去作の神獣もすべて復帰し、新規の神獣も登場している。キャラデザも悪くない。
無印版からやれと言いたい気もするが我慢。
ライドの改善
3枠以上のモンスターでもフィールドでライド可能になった。さらに雑魚敵を攻撃すればライド中モンスターに限るものの経験値が入るため楽にレベル上げできる。大きさで2枠以下をなぎ倒し、無双するのは結構楽しい。
水中、空中の区別がなくなりライドをかえる手間はなくなった。炎系のモンスターが水中を泳ぐ姿は抱腹絶倒ものであるが。
移動速度も向上し便利になっている…が、やっぱりレジアクセルが万能な点は相変わらず。
シナリオ
過去作キャラのバーゲンセール。ジョーカーシリーズをプレイ済みの人には懐かしいキャラが多数登場し、うれしい演出である。オチも過去作ではなかったものであり新鮮。とくに神獣の出番が増えているのは評価点。J1を髣髴とさせるシナリオである。
追加シナリオまではストーリーをスキップする機能もあるので快適にシナリオに関しては快適に進めることができる。スキップすると救済用にモンスターをもらえる。弱いので気休めにもなっていないが。
追加されたダンジョンの1つは3枠以上のモンスター必須であるほど広く、探索し甲斐がある。追加イベントもシリーズ恒例のイベントの復刻版もあり旧作ファンへの心配りが感じられる。シナリオに関しては満足できる出来であろう。
その他の改善点
レベル上限が120になり育成でさらにモンスターを強くすることが可能になった。必要経験値は大きいが稼ぎも楽なのでレベルカンストはそれほど難しくはない。とはいえ敵が強すぎるのでレベルを上げても焼け石に水感はある。
日替わりのイベントバトルの難易度は前作ほど理不尽ではない。ただしアップデートで挑戦できるようになるコラボバトルイベントは難しい。初見で瞬殺された。
問題点
ゲームバランスが悪すぎる
前作もひどかったが終わっているレベルでインフレしている。間違いなくシリーズで最悪である。本作のライド合体が非常に強力。ライド合体で使用できる特技とテンションを上げる特性を組み合わせれば1ターンに1万以上ダメージを与えられる。一方で追加シナリオ以降の敵はやたら強くライド合体専用の特技を当然の権利のように使う上に回避不能な状態異常攻撃も使ってくるありえないバランスである。裏ボスは理不尽極まりない攻撃で味方モンスターは1,2ターンで倒されるのでやられる前にワンキルするしかないという斬新な設定である。やりごたえがあるというよりは理不尽さが強くDQシリーズとは思えない。
ここまで崩壊するとレベル上げやゲーム中の戦略で何とかなるものではない。勝てるモンスターならほぼ確実に勝て、そうでないと瞬殺されるという点でもはや推理ゲームに近い。
一部のモンスターの入手条件が運
ノチョリンという相棒キャラにスカウトしてもらうことでしか捕まえられないモンスターがいる。ノチョリンが捕まえてくれる確率は低い。試行一回当たり30分かかるうえにゲーム中断中はカウントされないのもイライラを加速させる。
よりによってこれでしか入手できないモンスターが上位のモンスターの配合素材だからつらい。
ライド合体
前述のとおりライド合体という技が強すぎる。特にライド合体で作った4枠モンスターは超強力であるがそのためにデフォルトで4枠のモンスターの価値が皆無になった。3枠にして1枠モンスターとライド合体した方がはるかに強い。
プロフェッショナル版の問題点
例によって無印版発売から1年未満で発売されている。しかも今作の追加シナリオについては無印版の時点である程度伏線が張られているようなものであり、無印版の時点で本気を出していなかったなら不誠実である。
ポケモンのマイナーチェンジ版と異なり無印の内容をほぼすべて含んでいるため無印版の存在価値がない。
まとめ
とにかくゲームバランスが悪く理不尽さMAXである。ジョーカーシリーズは本作で終わりということでシナリオ的にはオールスターと言ってよいためファンなら買って損はないかもしれないが高難易度については覚悟するべきである。
コメント