(レビュー)クラッシュバンディクー4 感想

クラッシュバンディクー4は2001年発売のクラッシュシリーズ第4作目。
シリーズ本編では初のPS2で発売され、グラフィックは見違えるようになった反面、別の問題点も…。

評価はB(佳作)

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評価点

グラフィック

PS2になったのでグラフィックの質が大幅に向上。まぁPSからPS2でグラが劣化というのは論外なので当たり前っちゃ当たり前だが。現在プレイしても違和感はなくいけるレベルだと思う。
演出もパワーアップしている。途中で爆発的に噴火する火山のステージなどはPSのクラッシュシリーズからの進化を感じ、過去作やった人なら驚く点。

3の要素の継承

クラッシュ3同様ボスを倒せば新しいアクションが解放されるシステム。
前作同様の乗り物ステージに加え、ココのアクションが追加されているためステージのバリエーションは前作以上。ココは前ステージで使えるわけではないものの、ファンから見れば嬉しい。
トロフィーも続投。難易度は高いが完全クリアに必要なゴールドトロフィーは前作同様がんばればなんとかなるレベル。一方でプラチナは相変わらず難しい。とはいえやりこみ要素としての難易度バランスは間違っていない。プラチナ取得という点ではかなり長く遊べるゲームだと思う。

BGM

すべてのステージで異なるBGMであり、質・量ともに最高レベルのBGMだと思う。
ステージの雰囲気にもよくマッチしている。海の中のステージでは海中をイメージしたような曲だし、追いかけられるステージでは緊迫したBGMが流れる。2,3にも言えることだがクラッシュシリーズはBGMがいいのもシリーズとしてもっと話題になってほしいかも。

問題点

ロードが異常に長い

本作最大の問題点。ステージに出入りする際に10~20秒程度待たされる。タイムアタックあるので基本的にステージには2回以上入ることを考えると非常に面倒。ロード中もクラッシュ(もしくはココ)がワープルームからステージに行くために異空間を移動している映像が流れるがどのステージでも基本的には同じなので長いロード時間をごまかす演出としてはイマイチ。正直言ってこれさえなければ…というくらい評価を下げている要因。

過去作キャラの扱い

Nジンやディンゴダイルといった過去作キャラがただのステージギミックになってしまっているせいですこし味気ない。
というか本作の過去作キャラは明らかに複数登場している(同じステージに複数のNトロピーが存在する等)ので本物なのか不明。クローンだったとしてもそんな設定はクラッシュシリーズになかったはずなのでますますなぞはふかまるばかりである。もう少しまともな出番を与えてほしかったというのが正直な感想。

ボスキャラの問題

前述のとおり過去作のボスキャラはボスとしては登場しない。今作ではクランチというキャラがすべてのステージのボスを担当している。もちろん攻略法は違うのだがラスボスのコルテックス戦すら事実上戦っているのはクランチのみであり、他のキャラも出してほしかった感は否定できない。
くわえてボス戦は5回あるがそのうち3回はなにかしら乗り物に乗って戦う。通常アクションを活かすボス戦は少ない。

隠しステージがない

トロフィー獲得で侵入可能になるステージはあるがそれ以外で入れる純粋な隠しステージは存在しない。2や3ではあっただけに残念である。またクリア後ステージはほとんど乗り物ステージである。隠しダイヤは存在するが過去作と比べると隠し要素は控えめと判断せざるを得ない。

まとめ

ロードさえ短ければ…としか言いようがないゲーム。ゲームとしての出来は2や3に大きく劣っているわけではなく、巷で言う黒歴史は言い過ぎであろう。それだけに残念である。
ロードの長さを気にしなければ普通に名作である。ロードの長さに耐えられる寛容な人はプレイしてみてもよいかもしれない。

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