クラッシュバンディクー3は1998年発売のクラッシュシリーズ三作目。クラッシュ2も完成度が高かったが、3はクラッシュシリーズの集大成と言ってもよい作品。
評価はS(神)
評価点
アクションが追加され、ゲーム性がより豊かに
複雑になりすぎないレベルにうまく調整されていてシリーズの良さを殺さずうまく進化できている。とくにリンゴバズーカはそれまでは自力で破壊することが難しかったニトロ箱を破壊できるので非常に頼もしい。リンゴバズーカ取得は終盤なので序盤から無双し、ヌルゲーになるわけでもない。しっかり考えられている。
アクションの解禁はボス撃破なのでボスを倒すことの重要性が増した。些細なことだがモチベーション的にはプラス。
ワープルーム(ステージセレクト)の改善
今作ではワープルームがタイムねじねじマシーンと呼ばれているが、一か所から5つのエリアすべてに行けるためいちいちエレベーターで移動しなければならなかったクラッシュ2よりも便利になっている。ただし隠しエリアは地下にあるためエレベーターに乗らなければならない。
タイムアタックの追加
一度クリアしたステージでタイムアタックができる。かなり歯ごたえがあるのでやりこみ要素としての出来は十分。
完全クリアには上から二番目の評価(ゴールドトロフィー)で十分。ノーミスでステージをクリアしなければならないのでかなり難しいが何度も練習すれば何とかなるステージが多い。最低ランクのトロフィーの取得は難しくないが最高ランクのプラチナトロフィーをすべてとるのは無理ゲーに近い。もちろんネットで調べるとプラチナトロフィー全取得できている人はいるが、少なくとも私はできなかった。
乗り物ステージ
通常のアクションだけでなく乗り物に乗って進むステージが追加された。前作と似たような乗り物もないわけではないが新規のものが多い。ステージのバリエーションが増加している。
個人的には撃墜王オレンジバロンのステージが好き。敵機を撃墜するのは爽快感がある。現実の撃墜王もノルマは5機以上撃墜だがこのステージでも撃墜ノルマが5機になっているのもよい。
印象的なキャラクター
なぜかルー語でしゃべるNトロピーや悪の大ボス(コルテックスの上司)ウカウカなど初登場でも記憶に残るキャラが多い。前作までの主要キャラクターも続投している点もプラス。もちろんボイスもついている。
問題点
隠しステージが分かりにくい
隠しステージの数は減少しているが行きかたは前作よりもさらにわかりにくくなっている。自力で発見するのは、はっきり言って困難。
しかもステージを発見したとしても、隠しステージのうち一つは超簡単であるが、もう一方は激ムズである。ステージの構造上アクアクを使えないこと、箱をすべて壊してクリアしなければクリア扱いにならないことが高難易度の原因だと思われる。
シナリオが分かりにくい
前作と同様に回想機能がないためステージ突入時のキャラクターの発言を聞き逃すと意味不明になる。とくに真エンドは各キャラクターの発言をしっかり聞いていても理解不能な謎のエンドである。衝撃の結末は実際にプレイして確認してほしいがあっけにとられることは間違いないだろう。
アクションゲームでシナリオを求めるのはお門違いな気もしないわけではないが、キャラがいいだけにシナリオを生かし切れていないのはもったいない点である。
まとめ
ゲームそのものの難易度は上達すれば何とかなるレベル。一方プラチナトロフィーはかなりの高難易度というゲームバランスはやりこみ要素も抜群で幅広い層が楽しめる。クラッシュシリーズで一番バランスが取れている作品ではないだろうか。
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