(レビュー)レイトン教授と悪魔の箱 感想

レイトン教授と悪魔の箱は2007年に発売されたレイトン教授シリーズの2作目。当時の謎ときブームにおけるゲームでもシナリオが濃く、すぐれた作品。

評価はA(名作)

スポンサーリンク

評価点

ナゾを解明していく面白さ

本作の醍醐味。シナリオ中様々なナゾに遭遇し、それを解明しながらシナリオを進めていくのが目的である。ナゾの量も豊富であり、最初は簡単ながらも少しずつ難易度が上がっていくためゲームバランスも悪くない。頭を使わないと解けないナゾも多い分、解明できると結構爽快感があり、うれしい。ヒント機能もあり、少なくともシナリオ攻略上解決が必須の謎に関してはヒントを使えば何とかわかるレベルであり、詰む心配は少ない。

一方でクリア後に解禁されるなぞに関してはヒントを見てもかなり難しい強烈なナゾも多く、歯ごたえを求める人にも満足できる出来になっている。

豊富なミニゲーム

ミニゲームは3種類ある。どれも本編同様頭を使ってみないといけないものばかりである。個人的にはハムスターが好き。最初はただのデブだがダイエットをしていくと見違えるようなする無になっていくのはギャップがある。クリアすると解禁されるナゾもあるのでしっかり挑戦するべきだと思う。

何気に評価したいのは付属するイナズマイレブンの体験版。収録されている内容は非常に短いがかなり面白く、結構はまる。最初はまったくもって勝てないが慣れてくると7対0くらいで相手をボコボコニできるようになる。

きれいなグラフィック

キャラクターの立ち絵に関しては非の打ちどころはない。加えてイベントシーンで流れるアニメーションの出来も極めて優れている。DSゆえに3D表現に関してはイマイチな部分もないわけではないがそれを補ってあまるほどに2Dの表現が素晴らしい。キャラクターの魅力を引き出すことにうまく成功しているし、ゲームに熱中できる

先が気になるシナリオ

レイトンの師で悪魔の箱を手に入れたというシュレーダーの死と手がかりとなる切符を頼りにモレントリー急行に乗り込むというのがあらすじ。

シナリオはテンポがよく進み、どんでん返しがある。前述のきれいなグラフィックも相まって先が気になるシナリオ展開にうまく持ち込むことができている。

またモレントリー急行の旅は非常に雰囲気がよく(とはいやゲームなので穏やかな旅とはいかないが)、実際に列車に乗って旅行してみたいなぁと思わせる。

問題点

ラストの展開

ネタバレになるので詳しいことは避けるが最後の展開がかなり強引で無理がある。推理物・探偵物としてまず実現不可能な仕掛けが施されており、人によってはあまりに現実離れした展開に萎える人もいるかもしれない。

ここに至る過程は素晴らしいだけにもうちょい何とかならんかったかなと思う。惜しい。

無能なヒントが存在する

せっかくアイテムを使ってヒントを見てもまったく無益なヒントが表示されることがある。ヒント見たさにわざわざアイテムまで使っているのに何の役にも立たないヒントではちょっと困る。

最もこの手の無能ヒントは難問では少ないのでゲームバランスに影響を与えることはほとんどないのが救い。

まとめ

頭を使いながらキャラクターの駆け引きやシナリオを楽しめるアドベンチャーゲーム。シナリオのオチは賛否あるかもしれないがいいゲームなのでお勧めできる作品。

 

コメント