(レビュー)STELLA GLOW(ステラグロウ)  感想

STELLA GLOWは2015年に3DSで発売されたゲーム。
開発のイメージエポック最後の作品。

ジャンルはSRPG
評価A(名作)

スポンサーリンク

評価点

グラフィック

原画家のideolo氏の描くキャラクターがかわいい。ジャンルはSRPGで一般的なギャルゲーとは異なるが非常に魅力的である。

ゲームそのもののグラフィックも3DSにしては頑張っている方だと思う。行動時に3Dアニメーションもある(スキップ可能)。

魅力的なキャラクター

前述のとおり原画家のおかげでキャラ自体かわいいというのもあるがそれ以外の点でも魅力的である。女性陣も幼馴染やツンデレ等、王道をしっかり押さえておりキャラ被りしていることはない。シナリオでも少しずつ親密になる過程が分かる(特に魔女の調律)ので好感度アップ。ただし女性キャラであっても個別ルートは非常に短く必ずしも恋人同士になるわけではない。
男性キャラも濃いメンツが多い。操作可能なキャラも多い(10人以上)ので一人もお気に入りのキャラがいなかったといったことにはまずならないと思われる。

シナリオ

前情報なしで購入したのもあるがほのぼのしたシナリオかと思いきや実際には結構重いシナリオである。序盤は魔女を仲間にするのが中心で心理描写も結構丁寧。ただ腹黒い畜生もいるので油断ならない。

中盤のどんでん返し以降は重苦しい雰囲気が特に顕著で死人も出る。かわいらしいパッケージからは想像できずいい意味で不意打ちを食らった。

かわいらしい絵柄のおかげでシナリオの意外性も増加し、破綻も少なく、上述のようにキャラも魅力的なので高評価したい。

ゲーム性

オーソドックスなSRPGのシステムだがオーブで武器を強化したり、キャラによって性能もまちまちなので地味に奥深い。

特に魔女の歌は演出にも力が入っている。大技なのでそうそう連発はできないが使うと強力で爽快。好感度が上がれば能力も上がるので使い勝手が悪いキャラでもある程度はマシにはなるので死ぬほどレベル上げればクリアはどのキャラでも可能。

BGM&歌がよい

BGMはどれも良曲で作品の雰囲気や状況によくマッチしている。コーラスの入ったBGMがある等バリエーションも豊富で飽きさせない点も○。
魔女の歌を売りにしていただけあってヒロインの歌もよい。もともと歌唱力に定評があると思われる声優ばかりなので当然と言えば当然だが(もちろん演技力も良い)。魔女ごとに2曲あるので総数も10曲以上とそこそこ。

問題点

1週目と2週目の難易度の差

1週目(厳密には裏ボスから倒すことも可能だが)で戦う表ボスが強い。1週目は全キャラの好感度をMAXにできず、苦戦は必至である。特に魔女と主人公は強制戦闘なので魔女の好感度を上げないとしんどいが、1週目ではすべての魔女の好感度を最大にすることすら不可能。もうすこし好感度を上げる余地があってもよかった。

一方で裏ボスは2週目で全員の好感度最大かつ獲得経験値に上方補正がかかるので全く強くない。人によってはぬるく感じる可能性もある。

使うキャラが限定される戦闘が多い

シナリオ展開上仕方ないとはいえ中盤以降イベント戦闘では魔女が強制的に選出されるパターンが多く、魔女ではないキャラが活躍できる機会が限られてしまう。キャラが魅力的なだけにもったいない。

なお戦闘に出さないと経験値が入らないので強制選出されるキャラの育成を怠っているといざという時に大変なことになる。

CG閲覧・音楽鑑賞モードがない

せっかく高評価なのに鑑賞モードがない。非常にもったいない点である。そしてサントラも発売されていない。

まとめ

確実に良作だが萌えっぽいパッケージや声優陣を売りにしているところが硬派なゲーマーに敬遠されそうな作品ではある。好き嫌いせず手を付けてみる価値はあると思う。

コメント