(レビュー)ポケモンコロシアム 感想

ポケモンコロシアムは2003年にGCで発売。
ポケモンシリーズの外伝で3世代のメイン要素ともいえるダブルバトルを前面に押し出した(本編よりは)本格的なRPG作品。

ジャンルはRPG
評価A(名作)

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評価点

ジョウト地方のポケモンが多く登場する

ジョウト御三家と三犬をはじめ登場ポケモンはジョウトが多め。3世代ではジョウトのポケモンは空白同然の扱いだったのでジョウトファンの私にはうれしかった。

対戦モードのコロシアムを百人抜きするという面倒な作業を突破すればホウオウを仲間にすることも可能。多分5時間くらいかかるけど。

ダークな世界観・シナリオ

人のポケモンをスナッチ(盗む)することで闇落ちしたポケモンを助けるというストーリーはシリーズにはない試み。街並みもゴロツキがうろついていたり悪の組織(シャドー)に支配されていたり世紀末感が出ている。

シャドーと戦うというところが前面に押し出されたシナリオで本編でこんな展開をやられると違和感があるが外伝なら多少実験してもイメージダウンしないしこういった冒険もありかなぁと思わせてくれる作品。

ラスボスに関する伏線も実は序盤にあったりするしシナリオの作りも悪くはない。少なくともSMやBWよりははるかに優れているし、エピソードデルタのようにポケモンの世界観を冒とくしているようではない点もいい。

グラフィック

批判する人が多いみたいだが個人的には評価している。たしかに人間キャラのグラフィックは優れているわけではないが、ポケモンのグラフィックは決して悪くない。そもそも当時のポケモン本編がドットだったのでCGによるポケモンバトルがみられるというだけで興奮したものである。今から見ればイマイチでも当時なら上記補正も込みで評価できるレベルだと思う。

BGM

世界観にあったBGMで良曲ぞろい。個人的に好きなのはシャドー戦闘員戦のBGM。本編の戦闘BGMに負けない出来。そのほかも雰囲気に合ったBGMが用いられているし、世界観と会わないものはないと言ってよい。

問題点

野生ポケモンが出ない

冗談抜きで野生が1匹も登場しない。そのためスナッチかイベント入手しかないので使える戦力が限られてしまう。通信交換もクリアしないとできないので旅パ編成という点では少々さびしい。

なお強いポケモンをスナッチしそこなうと最悪クリア後までスナッチの機会がない。そのためラスボス戦の難易度が跳ね上がるので未プレイの人は気を付けてください。

テンポが悪い

3Dグラフィックなのでやむを得ないかもしれないがテンポはよろしくない。シナリオではすべてダブルバトルで相手の手持ちも必ず2体以上いる点がテンポの悪さに拍車をかけている。演出の簡略機能があればよかったかもしれない。

また、セーブが任意の場所でできないのも面倒な仕様。なぜかパソコン使用時でしかセーブができない。ここは携帯機に比べると劣化している。

一部の理不尽な点

シナリオ中でもコロシアムに参加できるがその町にたどり着いたばかりでは厳しいレベルの敵が出る場合がある。ある町ではシナリオ展開上イベントでコロシアムに必ず出場しなければならないが、その後もう一度コロシアムに参加するとなぜか敵のレベルが上がっている。明らかに初見殺しである。

ダークポケモンの捕獲もかなり面倒必ず覚えているダークラッシュという技に反動ダメージがあるのでHPを削ってボールを連投という技がうまくいかない。捕獲率が低めのポケモンもそこそこいるので結構大変である。

まとめ

割と賛否両論な作品だが結構面白いと思う。ポケモンシリーズは新しいモノ好きなので本編で実験して滑るくらいなら外伝作品で色々試してみるのも悪くないと思うんだけどなぁ。

ハードがゲームキューブで現在だと少しハードルが高いがポケモンファンならプレイしてみてもいいんじゃないかなぁとは思う。

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