(レビュー)JumpingFlash! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻 感想

JumpingFlash! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻は1995年にPSで発売されたゲーム。とびゲーを自称するだけあってジャンプが重要になるゲームでグラやキャラも高水準だった。

評価はB(佳作)

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評価点

ジャンプの臨場感

とびゲーを称する本作はジャンプしながら移動しジェットポッド(人参にしか見えない…)を集めゴールに向かうという単純なゲーム性。しかし単純ではあるが最大で3段ジャンプ(エクストラモードでは6段)ができ、ジャンプ中には視点が下を向くためかなり臨場感がある。フワフワっときてヒュンとなる感覚で、具体的には高い建物の窓から下を除くような感じ。

2段ジャンプができるゲームは数あれど3段以上のジャンプができるゲームは少ないので貴重だと思う。ジャンプ自体も高く飛んでいるときに敵を踏むと与えるダメージがアップするのでしっかり飛ぶインセンティブはある。

かわいらしいキャラクター

どのキャラもデフォルメチックでかわいらしいキャラばかり。主人公の乗るロビットもガンダムとかに出てきそうなリアルなロボットというよりはかわいい系。敵のムームー星人もクラゲみたいないかにも宇宙人という見た目のかわいさに反して中身は居酒屋のおっさんにしかみえないという大きなギャップがツボる。ステージクリア時には短めのムービーも入るのでムームー星人はお気に入り。他にも敵役としてキーウィがが登場したり悪の親玉アロハ男爵も見た目はふつうのおじいちゃんだったりと独特のセンスには脱帽。

良質なBGMと演出

BGMはステージの雰囲気に合ったものが多く、数こそ少ないが良曲ぞろい。洞窟のステージだと音が響いていて細かい調整もばっちり。個人的に好きなのは5面の中華っぽい曲とステージクリア時の曲。

演出面でもナレーションに講談師の宝井馬琴氏を用いており、非常に独自性が高いといえよう。

問題点

3D酔いしやすい

視点が一人称の3Dアクションゲームでジャンプのたびに下を向くため非常に3D酔いしやすい(というか高所恐怖症の人はプレイきついかも)。また、無敵時に画面が虹色になるのも若干目に悪い。時代が1995年なのでまだそういった点には配慮が行き届いていなかったのかもしれない。ゲームは1日1時間を色々な意味で体験できる。

ボリュームがやや少ない

ステージは1面あたり3ステージで6面まで。最後のステージはボス戦なので通常ステージは思ったよりも少なく、若干ボリュームが少ない。中盤以降はステージも広くなるがジェットパッドとゴールの位置が分かってしまえばそれほど時間はかからないと思う。とはいえ長くやると目が疲れるゲームなので手軽にプレイできるのは助かる部分もある。

セーブの仕様不便

セーブ機能はついているが、セーブはタイトルからしかできない。にもかかわらずゲーム中にゲームオーバーになるかゲームをクリアしないとタイトルに戻ることができない。セーブ機能があるだけマシだがはっきり言って使いにくく、この仕様に違和感を持たなかったのだろうか…。

まとめ

単純なゲーム性だが非常に独自性の光るPS初期のアクションゲーム。酔いやすいのが難点だが独特のアクションは今プレイしても色あせない出来だと思う。

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