(レビュー)ファイナルファンタジーVI  感想

ファイナルファンタジーVI は1994年にSFC(スーパーファミコン)で発売されたFFシリーズの6作目。PSやGBA、スマホにも移植されているゲームでまさに色褪せない名作だといえる。

評価はS(神ゲー)

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評価点

壮大なシナリオ

序盤、終盤と大きく変化するシナリオが特徴。ガストラ帝国やラスボスといった強大な敵に仲間たちが挑んでいくのが基本。キャラクターの心理描写も巧み。実質的な主人公でもあるティナが少しずつ人間の感情に触れて成長していくところなんかは好き。そのほかのキャラもかなり掘り下げられているし、寄り道イベントで語られる要素も少なくないため探索が楽しくなる。かなり終盤で仲間になるキャラはさすがに描写が少ないが、もともと謎めいたキャラあるため不自然ではない。

終盤は自由度が高いため、ある程度は自分のペースで進めることも可能。さっさとクリアするもやりこむもよし。

世界観も中世ヨーロッパとも現代日本とも違う世界であまりほかの例が見当たらない。珍しい部類であると思う。

魔石システムによるカスタマイズ

本作の特徴的な要素。魔石を装備することで能力を上げたり(というかレベルアップで魔石ボーナス以外に能力を上げる方法はない)、魔法を覚えたりできる。脳筋キャラの魔力を上げ、魔法を連発させたり非力なキャラをムキムキにしたりとその気になれば真逆の育成も不可能ではない。

キャラごとの固有コマンドもあるため、個性が完全に死ぬわけでもない。しかし固有コマンドには使い勝手があまり良くないものもあるためそういったキャラに対する救済策にもなっている。自由度が高い育成ができるためかなり面白い試みだと思った。

グラフィック

ドットの出来は最高レベル。イベントではキャラはよく動くし、表情も豊か。現代のムービーのような派手さはないが、臨場感を出すには十分すぎるクオリティである。とくにラスボス戦時の演出はドットにしては派手で頑張っているし。エンディングも30分近くかかるため苦労したであろうことは容易に想像できる。

モンスターのグラも色違いは多めだがよく書き込まれているし、街並みもきれいであり、完璧な仕事だといえる。

神BGM

BGMが非常に良い。とくに戦闘BGMの出来はトップクラスだと思う。通常ボス戦やラスボス戦はとくに。後者はかなり長く気合いの入った曲で、ラスボスにふさわしい出来。

もちろん町のBGMをはじめ穏やかな曲調のBGMも優秀。というかはずれ曲はないといってもいいんじゃないか。

面白いバグの数々

プレイヤーに有利なバグやネタになるバグが多い。ドリルを頭に装備したり、カッパになって暴走したりと字面だけでは理解不能なバグも。普通にプレイしていればあまりおこらないので意図しなければゲームバランスを崩壊させるところまではいかないというぎりぎりのところを攻めている。

いまだに新バグの研究がなされていて話題に事欠かない。

不満点

マップがみにくい

一部のダンジョンではマップの接続が分かりにくい。そういったところを利用して隠しアイテムがさらっとおいてあることもあるのでわかっててやっているような気がするが最低でも正規の道はもう少しわかりやすくてよかったかも。

厄介なやりこみ要素も

やりこみ要素自体は評価点だがそれを起こすための条件がかなり面倒だったり、やらないと強力なアイテムが手に入らなかったりする。

個人的にはデスゲイズという飛空艇で飛んでいる際にランダムで遭遇するボスとエンカウントするために世界中を飛び回るのが面倒だった。せめてシンボル円カウントにしてくれよ…。

また、闘技場で重要なアイテムをかけて負けると没収されたり、とあるキャラが中盤選択を誤ると2度と仲間にならなくなったりと取り返しがつかない地雷要素があるのも。

まとめ

いまだに研究されているだけはある不朽の名作。前述のとおり、移植も多く、手に取ハードルは低いので気になった方はプレイして損はない。

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