(レビュー)ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー 感想

ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカーは2006年に発売。
ジョーカーシリーズ一作目。

ジャンルはRPG
評価A(名作)

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評価点

育成システム

DQ8のようなスキル制が採用され、これを継承・発展させることで強力な呪文・特技を覚えられる。簡素だがスキル発展にはやりこみも必要なので奥深くもなっている。配合も配合先を最大3種類から選べるようになり、祖父母により配合が変化するパターンも登場。

スキル制や配合結果の選択により、育成が分かりやすくなり、より直感的にプレイできるようになった。

また育成システムが分からなくても神獣というモンスターを適当に配合して育てればかなり強くなるので初心者でも詰むことはないと思う。耐性や特性によりモンスター間の差別化もできている。

スカウトシステム

肉をあげる方式からスカウトアタックという主人公のコマンドで相手を仲間にする方式に変更された。攻撃力を上げる、武器を工夫するといった戦略が必要になった。肉は100パーセントスカウト可能にするのは難しく、確率が目で見えなかったが、今作からは頑張れば100パーセントスカウトも可能でスカウト率も画面に表示されるので安心である。

ただしメタル系のスカウトは困難になった。超めんどい。

スタンバイモンスターの活用

メイン以外にもスタンバイとして控えメンバーを連れていける。能力値的には劣っていても回復等を使えれば連れて行く価値があるのでモンスターの活躍の場が増えた。連れている3匹以外もプラス3匹までは活かすことができる。預り所の肥やしを減らせるのでプラス。

グラフィックの3D化と世界観

DSで発売されグラフィックが3D表示になった。モンスターのモーションも通常攻撃・呪文・特技と3種類ありドット時代よりも迫力のある戦闘がみられる。グラ自体も発売時期を考えれば良い方でDQのモンスターをよく再現できている。エンカウント方式もシンボルエンカウントに変更。フィールドも3Dで臨場感はアップしている。

3Dグラフィックになったことでジョーカーシリーズ独自の世界観をうまく表現できている点もよい。DQシリーズだが舞台は中世というよりは現代に近くエレベーターや水上バイクも登場。かなり異色の設定だがこれはこれでありだと思う。

問題点

移動が不便

ルーラが最後に行った拠点にしか行けない。ポケモンで言うと空を飛ぶではなくテレポートの仕様である。ぶっちゃけ不便。なぜ本家と同じ仕様にしなかったのか。

主人公の移動速度もかなり遅く、あと2倍くらいは早く歩いてほしかった。

経験値稼ぎが面倒

経験値稼ぎと言えばおなじみのメタルモンスターだが狩るのが難しい。メタル系がウヨウヨしている場所に行くにはミニゲームをクリアしなければならないが肝心なミニゲームがひたすら作業。強力なモンスターは必要経験値も多いので大変。

なお普通のダンジョンにもメタル系は生息しているがなかなかエンカウントしないので現実的ではない。

新規のダンジョンはないに等しい。

クリア後の新規ダンジョンはないに等しい。過去作のとある魔王1体と戦い仲間にすることができるがそれくらいである。21世紀のRPGとしては少しさびしい。

まとめ

ネットだと評判が悪いがオーソドックスな作りで個人的には好きな作品。シンボルエンカウントやドルマ系呪文といったシリーズに受け継がれた要素も多いのでもう少し評価されてもよい気がする。

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