(レビュー)マリオ&ルイージRPG2 感想

マリオ&ルイージRPG2は2005年にDSで発売されたゲーム。ベビーマリオ・ベビールイージの二人も登場し、アクションの幅は結構広く、ダークなシナリオが話題になった作品。

評価はB(佳作)

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評価点

暗めなシナリオ

マリオシリーズではあまり見られないような非常に暗いシナリオ。優れた科学力を持ったゲドンコ星人の侵略に抵抗するのがメインのシナリオである。ゲドンコ星人たちはかなり畜生であり、行く先々で残虐行為を目の当たりにする様子は非常に暗いシナリオではあるが、シリーズとしては新鮮であり悪くない。方向性としてはクッパがさらったピーチを助けるというテンプレではなく、ペーパーマリオシリーズに近いか。

タイムトラベルや宇宙人といったSFチックな題材が登場しているがシナリオそのものは難解ではなく、伏線もわかりやすいのでシナリオの軸のわりにわかりやすい点もプラス。

アクション要素

マリオ・ルイージだけでなく、それぞれのベビーも操作可能なのでアクション性はかなり高い。大人と子供たちをうまく使い分けないと先に進めない仕掛けも多く、うまく活かされている。

戦闘においてもブラザーアクションという、うまくやれば与えるダメージを増やせるアクションがあるのでしっかり2人×2人の体裁が保たれている。4人をうまく使いこなせれば戦闘を有利に進めるのでプレイしていて快適である。

BGM

BGMは優れている。特にボス戦のBGMはかなり良曲。一番好きなのはクッパ戦BGMだが、いかんせん聞く機会が非常に少ない…。

問題点

ルイージの扱いが悪い

兄より優れた弟はいないという言葉も世間にはあるが、それを考慮してもルイージの扱いが悲惨である。マリオの比ではないくらいひどい目に合う。特に終盤のとあるステージではかなり理不尽な言葉を浴びせられる。もちろん理由はあるのだが、それを知ってもやりすぎだと思わざるを得ないレベルである。ルイージファンは見ていていい気分はしないと思う。

途中から急に強くなるボス

序盤はそれほど難しくないが途中からボスがかなり強くなる。個人的に強く感じたのはゲドンコモンスターB。このゲームのボスはHPが全体的に高めで長期戦はざらだが、こいつは特に高く、攻撃をアクションでうまくかわせないとかなりキツイ。

もちろん低年齢層向けのゲームなので凶悪難易度ではないのだが、長期戦になるとだんだん集中力が落ちてくるのでアクション面で失敗しやすくなるという悪循環もある。

クリア後のやりこみ要素がない

クリアしてもこれといった得点はない。ラスボス撃破前に戻るだけであり、2005年発売のゲームとしては物足りない。寄り道要素も少ないのでなおさら不足しているように感じてしまう。2週、3周と何度もやりこむようなこともないのでゲームとしてプレイ時間がやや短めになってしまうのは否定できない。

まとめ

暗く、SFチックなシナリオはシリーズとしては異端だが、分かりやすく作られていて完成度自体は低くない。ただ、ルイージいじり・やりこみ要素の欠如といった点もあり、名作というにはあと一歩たりない印象。

一方で本作は3DSでリメイク版が出ていない等、黒歴史扱いされているような気がしないでもないがそこまでひどい作品ではないだろう。

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