(レビュー)ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2  感想

ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 は2010年発売のDQMJシリーズの2作目。巨大モンスターが初登場した作品。

ジャンルはRPG
評価B(佳作)

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評価点

移動が便利になった

ルーラで行き先が選べる。また「いざないルーラ」を使えば一度登録したダンジョンの中間ポイントにも飛んで行ける。

移動速度そのものも前作より大幅に上昇している(前作の銀髪が遅すぎるともいう)。モンスターに見つかっても逃げ切れる場合が多くなったため移動に関するストレス要素は低減されている。

経験値稼ぎが便利になった

メタル系がシンボルエンカウントとして通常のエリアでも登場。序盤からメタル狩り可能(経験値は100程度だった気がするが)。これに伴いメタル系のスカウトも楽になった。
またメタルチケットというアイテムを使えばはぐれメタルを狩ることも可能で前作のように面倒なイベントをこなす必要はない。快適なレベル上げができる。ただしチケットそのものは有料なのでぜいたくに使うのはお勧めできない。その他の雑魚敵との経験値も多く経験値かせぎの手間は大幅に減少している。

フィールド探索

昼・夜だけでなく天候の概念も導入された。モンスターの数も増えており探索する楽しみが倍増している。雨の代わりに霧になるステージもある。命中率が下がることはないので安心。

シナリオ

未開の島に不時着してしまいそこから脱出するというのはスリリングがあり面白い。とくに終盤になると主人公の仲間たちも満身創痍であり緊張感がある。一方でゲームシステム的に時間制限があるわけではないので初心者にも配慮されている。詰むことはまずない。

クリア後にも新ダンジョンが存在し、結構強い敵が出てくる。特に裏ボス。
ただマップ自体は既存のエリアの使いまわしになっている部分も多いのが難点。

問題点

モンスターの枠制度

3枠モンスターは攻撃が全体攻撃になり強力だが2枠のモンスターは使い勝手がよろしくない。一応ステータスは高いが攻撃が全体化しないためAI複数回行動できるモンスターでないと微妙である。1枠を2体使った方がよい場面が多い。とくにスカウトの際はAIが複数回行動しないのでなおさら使う価値がない。

目玉の3枠モンスターもクリアするまでは使用不可能でシナリオ上仕方ないとはいえ不完全燃焼といった気はする。

大型モンスターはHPが1000以上になることからかベホマも廃止されてしまった。どうもネット対戦のためという感じが否定できずオフラインプレイではイマイチ必要性を感じられなかった。

グラフィック

DS初期に発売された前作よりはよくなっているのかもしれないが個人的にはあまり好きではない。特にグレイトドラゴン系列は今作のグラはやや不気味で前作のグラの方が格好良く、好きだった。

また、戦闘自体も戦闘メッセージが簡略化されたことも相まって迫力がやや減った。3枠モンスターはともかく1枠モンスターで戦うとちょっと地味かも。

まとめ

前作から改善された点が多く、後のモンスターシリーズに受け継がれるサイズの概念が登場した作品。しかしゲームバランスはネット対戦前提といった具合でサイズ制度も対戦ガチ勢ではない私にはあまり有意義には感じられなかった。モンスターズシリーズ的には大きな改革だと思うので手さぐりであった感はあり少し惜しい作品である。

とはいえ悪いゲームではないのでシリーズファンや育成RPG好きなら手を出してもよいかも。

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