(レビュー)伝説のスタフィー2 感想

伝説のスタフィー2は2003年にゲームボーイアドバンスで発売された。ライトなつくりだが同時に奥深さも秘めた名作アクションゲームである。

評価はA(名作)

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評価点

豊富なステージ

このゲームのボスは悪の親玉オーグラとその10人の子供たちである。ゆえにステージ数は11面まであり、非常に豊富である。この手の横スクロールアクションだとだいたい7,8面くらいが相場だと思うのでこのゲームのステージ数の多さが分かっていただけると思う。

クリア後は追加ステージも解放されるため、実質的なステージ数はさらに多くなる。ステージ自体も手抜きはなく、水増し感は感じられない。

多様なアクション

本作は序盤~中盤にかけて様々なアクションを習得でき、それらを使い分けて進んでいかなければならない。この使い分けが面白く、難易度も難しすぎず、簡単すぎずという公式の表現通りのラインに落ち着いているためプレイしていて楽しい。

地上のアクション以外にも特徴として水中でも活発に動ける点があげられる。のろのろ敵をよけながら進んでいくという従来の水中イメージとは異なり、早く動いたり、敵を倒したりすることもできる。この点でも他のアクションゲームよりアクション性が増していると言える。

様々なやりこみ要素

アクションゲームだがやりこみ要素が豊富である。まず、前述のようにクリア後には隠しステージが解禁されるがそれに加え、以前のステージでもゴール時にもらえるアイテムが変化する。ボス含めステージ内に登場するキャラクターのセリフや態度も変わるため、もう一周する楽しさがある。

道中で集める真珠はライフ回復という面もあるが店でお金として使うこともできる。これを集めて様々なグッズを買っていくのも一つの楽しみである。

敵キャラクターの図鑑も存在する。かなり分かりにくい位置に配置された敵キャラもいるので自力でコンプリートするのはなかなか難しいが、色々な場所を探索する楽しみとなっている。地味な場所にいる敵を発見できると結構うれしい。

魅力的なキャラクター

登場キャラクターはかなり多い。ステージ内で会話をすることができるため一般的な横スクロールアクションよりもキャラクターに親近感がわくような作りになっている。子供向けのゲームなので倫理的にアウトなキャラやあからさまに不快なキャラもおらず、安心できる点もよい。

特に味方のキョロスケは小物っぽいオーラがビンビンだが、なんやかんや主人公のスタフィーを助けてくれる憎めないキャラ。真エンドまで見れば彼について深く知ることができる。新エンドはぜひ見てほしいクオリティである。

問題点

クリアまでは一本道

一週目をクリアするまではラスボスまで一本道であり、過去のステージに戻ることはできない。戦うボスの順番も完全に固定で自由度はやや低い。簡単なステージで稼ぎを行うこともできない。ただ難易度的にはセーブポイントも多く、ボスはそこまで強くないので詰んでしまう可能性はそうそうないと思う。

のりものの操作性

のりものに乗って進むステージがいくつかあるが操作性があまりよくない。動きが遅かったり、攻撃ができなかったりするため、難易度も高く、何回も失敗してやり直しを繰り返しがちになってしまう。

クリア後になると改造することにより一部ののりものの性能は改善されるが、見た目以外能力は据え置きのものもあるのでかゆいところに手が届いていない漢字はある。

まとめ

子供向けのアクションゲームだがゲームバランスは良く調整されていて、やりこみ要素も豊富でうまく工夫されている。そのためメインターゲット以外のプレイヤー層がプレイしても十分に面白いと思えるような名作に仕上がっている。

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