ポケモンスカーレット・バイオレット(SV)に対する現段階の不安点のまとめ(開発の遅れ?)

2022年11月18日に発売が予定されているポケットモンスターシリーズの最新作「スカーレット。バイオレット(SV)」。発売が待ち遠しい反面、例年に比べると発売前の段階で盛り上がっていないというのがここまでの個人的な感想である。そこでこの感覚がどういったところからきているのかを明らかにするべく一人のポケモンファンである比一社が現状の不安点をまとめてみる。

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情報公開が遅い(少ない?)

まずSVに関しては公式による情報公開のスピードが遅いのではないかというところである。前作である剣盾と比較し、この点について考えてみよう。

まず肝心な発売日。これが大きくずれていれば情報公開のスピードを比べるのが面倒になってしまう。剣盾は11月15日、SVが11月18日。両作品とも秋発売というシリーズの先例通りで大きな違いはなく、比較することは可能だろう。

つぎに開発が発表された日であるが、なんとこちらは全く同じ2月27日。ポケモン赤緑が発売された2月27日はポケモンシリーズが重大な情報を発表する日として近年定着しておりこの点もおかしなところはない。その次に発表されることが多い主人公や御三家、伝説のポケモンについても剣盾は6月5日、SVは6月1日。ほぼ同じだ。

しかし、これ以外でSVは大きく遅れている。まず、近年のポケモンシリーズでは新作ごとにバトルに関する新要素が登場する。サンムーンのXYのメガシンカ、Z技、剣盾のダイマックス、そしてSVのテラスタルである。剣盾ではダイマックスの情報が主人公らと同じ6月5日に公開されたが、SVのテラスタルはなんと8月3日、剣盾と比べて約2か月も遅い。ジムリーダーも8月の時点で剣盾はルリナ、オニオン、サイトウの3人(ただし、オニオンとサイトウはバージョン違いなので実質2人)でSVはグルーシャのみ。悪の組織も同様であり剣盾はエール団が8月7日には公式サイトで公開されているが、SVに至っては9月4日現在、いまだに公開されていない。

以上から剣盾に比べSVは盛り上がるために必要となる情報公開は遅れていることが分かるだろう。

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開発が遅れている?

さて情報公開が遅く、盛り上がりに欠けるという指摘をしたがそれがなぜなのかを考えるとやはり開発が遅れているとしか考えられないのである。「意図的に情報公開を遅くしているのだ」という反論もありそうだが、これはあり得ない。なぜならポケモンは大物タイトルであるため主に海外勢によるリークが非常に多く、公開を遅らせたところでリークされるのは時間の問題だからだ。リークする者の取り締まりも行っているが効果は薄いようでSVもインターネットを検索するとリークらしき情報は山のように出る。結局のところリーク前に情報を公開するというある種逆転の発想で対応するしかないのが現状であろう。

以下では開発が遅れているのではないかという一つの疑問に関する別の根拠を述べていく。

発売スケジュール

2021年11月には「ポケモンBDSP」、2022年1月には「ポケモンレジェンズアルセウス」が発売されている。前者はゲームフリークの開発ではないものの1年で本編やそれに準ずる外伝がSVも含めて3作品も発売されることになる。これはただでさえ世代のサイクルが4年から3年になったポケモンシリーズにとってかなりタイトなスケジュールなのではないか。くわえて世代サイクルが4年だった3世代(ルビーサファイア)、4世代(ダイヤモンドパール)と比べるとグラフィックをはじめ多くの部分が進歩している。ゲーム開発者でなくても開発コストが間違いなく上がったのは理解できる。とくにSVはシリーズ初のオープンワールドである。開発が難航していても何ら不思議はない。

新型コロナウィルスの影響

新型コロナウィルスも無視できない要因であろう。ゲーム開発は素人目に見てテレワークがしやすいように思われるが、影響が全くなかった会社はほとんどないのではないか。他シリーズではあるが2021年のファミ通の記事によるとFFシリーズは最新作の「FF16」の開発が5~6か月遅延したという。(FF16公式サイトからは開発メッセージ更新により以下の文章が閲覧できなかった)

次回情報公開を2021年に……というご報告をしておりましたが、年内の情報公開が難しくなってしまいました。申し訳ありません。理由は、「新型コロナウィルス感染症への対応による、当初想定から5~6か月の開発遅延」が要因です。

出典https://www.famitsu.com/news/202112/27246351.html

ゲームフリークも2020年4月に感染者が確認されたようで少なくとも社員が一人も感染しなかったということはない(https://www.gamefreak.co.jp/20200423-2/)。社外の取引先等で確認されればさらに影響は出るはずであり、ノーダメージとみなすことは到底不可能だろう。

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しかし延期はできない

さて開発が遅れているとして延期すればいいじゃないかという考えもあろう。しかしおそらくポケモンシリーズはよほどのことはない限り延期することはできないはずである。

「金銀」はポケモンシリーズ本編の中で発売が延期された作品であるが、このときはアニメのストックが尽きてしまい、金銀発売までの時間を稼ぐためアニメオリジナルの舞台であるオレンジ諸島編が制作された。このようにポケモンはアニメをはじめ様々な媒体で商品展開を行っている都合上、その根幹たるゲームの延期は致命的な影響を与えかねないため金銀の二の舞になるのは避けたい。金銀当時よりもブランド展開が複雑化した今では延期はほぼ不可能と言ってよいだろう。

延期はできないが開発は順調でないとした場合、どのような結果をもたらすのであろうか…。

BDSP(バグだらけスペシャル)の再来

これが私が最も恐れていることである。昨年発売のダイパリメイクのBDSPは極めてバグが多く、発売当時はお祭り騒ぎであったがこれと似たようなことがSVでも起こるのではないかと危惧している。

オープンワールドゆえに壁抜け等のバグがあるとRTA界隈は盛り上がりそうな気がするが、BDSPにもあったようなポケモンや道具の増殖が可能になってしまうとゲームの入手時期やバグに対する許容範囲によってあからさまに有利不利が生じ、界隈が大荒れになりかねない。バグ自体は修正パッチで直せるということも強行発売の可能性を高めていると言え、バグに対する警戒はしておいた方がよいかもしれない。

 

 

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