(レビュー)スーパーペーパーマリオ  感想

スーパーペーパーマリオは2007年Wii発売のゲーム。ペーパーマリオシリーズの続編だがシステムが大幅に変更されている。

ジャンルはアクションアドベンチャー
評価C(凡作)

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評価点

操作可能キャラの増加

マリオだけでなくピーチ、クッパ、ルイージが使用可能。ピーチやクッパを味方キャラとして操作できるのは少し珍しい。アクションでも差別化はされているがゲームバランス的にやや問題あり(後述)。

前作までの仲間ポジションでフェアリンというキャラが登場する。様々なアクションをするために必要な存在で種類自体は過去作よりも増加している。その分キャラ変更が面倒にもなっているが。

ちなみに操作キャラ以外も敵陣営のノワール伯爵はじめ全体的に印象に残るキャラばかりでプレイ中は飽きない。

謎解き要素

紙(ペーパー)な要素をうまく調理できている。次元技を使うとアイテムがあったり隠し通路があったりするのでプレイしていてワクワク感はあり面白い。何もないところでもとりあえず次元技使ったろ!という気分になる。

仲間ポジションのフェアリンもうまく使わねば進めないので前作、全前作よりもこの点ではパワーアップしていると言える。

シナリオ

『ペーパーマリオRPG』以上にダークな世界観である。プレイしてみればわかるがマリオシリーズとは思えないレベルである。個人的には割とこういう路線も新鮮味があって好きだし、シナリオ自体も伏線なげっぱや破綻といった点は少ないので出来自体は良い。ただシリーズとしては異例なので意見が分かれそうな点でもある。

問題点

ゲームシステム

RPGとアクションを無理やり統合したキメラのようなシステムになった結果、難易度がさらに低下している。レベルアップでHPと攻撃力が交互に上昇していくのでレベルを少し上げすぎると一気にヌルくなる。かと思えば一部のボスは特殊な戦闘になるので過剰にレベル上げ縛りをすると最悪詰みかねない。

またクッパは攻撃力2倍というインチキ性能で強すぎるのも問題。これの所為で戦闘はクッパでほとんど片付いてしまう。

テンポが悪い

あいかわらず移動が遅いということに加え致命的なのはステージ攻略時に拠点に脱出した場合。一度外に出てしまうとその面のステージ1からやり直しであり非常に面倒。ボスを倒せば任意にステージ選択できるようになるが。
100階ダンジョンは健在で今作では2つあるが2つ目のダンジョンはクリアするともう一度最初からやり直せと言われる。結構時間がかかるのにやり直しは正直きつい。

一部キャラの扱い

ルイージは加入するのが他のキャラに比べるとかなり遅い。はっきりいって仲間になるのはかなり終盤である。また一部シーンで離脱する場所もあり、シナリオ面ではかなり不遇である。

ピーチはやれることが少なすぎていらない子扱いせざるを得なくなっている。彼女を使わないとクリアできないギミックはあるがそんなに数は多くなく序盤からいる割には出番が少ない。はっきり言って貢献度はフェアリンたちと同じくらいである。

また一部のキャラはシナリオ上仕方ないとはいえ永久離脱してしまう。思い入れがあるがゆえに離脱時の感動にもつながるが離脱はしてほしくなった。離脱キャラの機能を復活させる方法はあるが999コインという法外な金を要求されるうえにあくまでもそのキャラとは別人である。

まとめ

大幅なシステム変更を行ったためにゲームシステムがやや不安定で個人的にはRPGのままの方がよかったと思う。シナリオ自体は異色だが出来は悪くないのでお値段にもよるがプレイする価値はあると思う。

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