(レビュー)スーパーマリオアドバンス3 感想

スーパーマリオアドバンス3は2002年にゲームボーイアドバンスで発売されたゲームでSFCのスーパーマリオ ヨッシーアイランド の移植版。ヨッシーが主人公の作品。

評価はA(名作)

スポンサーリンク

評価点

ヨッシーの独特なアクション

最大の特徴だと思われる点。横スクロールという点ではマリオシリーズと同じだがマリオのアクションとはまた違った面白さがある。

敵を食べてタマゴにしてしまうというヨッシー固有のアクションがかなり痛快である。タマゴを投げれば遠くの敵にも攻撃することができるし、投げたタマゴがコインに当たればコインを取得することもできる。タマゴを使ったアクションはステージでもふんだんに使われていて、とあるボスはこれを悪用すると戦闘が始まる前に瞬殺できてしまうという小ネタもあるほど。

よく配慮されたゲームバランス

敵に触れても即ミスにはならない。しかもボーナスゲームで残機を増えすことや有能なアイテムストック等の救済措置もあり、初心者でも遊びやすく、ラスボス倒してクリアするだけなら可能である。もちろんゲーム後半のステージはそこそこ難しく苦戦はするが少しずつ上達していけばクリアは見込めるようにうまく作られている。

一方でステージの評価で100点をとるのは非常に難しい。とくに各ワールドに2つある追加ステージは相当根気よくやらないと100点は不可能の難関である。ぶっちゃけ私は全クリまではできなかったが上級者でもしっかりやりこめる部分でもある。

初心者への配慮と上級者向けのやりこみがうまく融合された絶妙なゲームバランスだと思う。

良質なBGM

BGMの出来はいい。特に本作の場合単純な出来だけでなく、条件を満たすと一部のBGMが変化するという細かい仕様まである。うまく演出の一部として活用できており、この点は評価したい。

問題点

即死トラップの多さ

奈落の底、トゲ、マグマといった即死のギミックが非常に多い。もちろん前述のとおりクリアだけなら何とかなるレベルではある。

しかしこの即死トラップが多いせいで、マリオをさらわれてミスするというシナリオ上想定されているであろう失敗よりも即死の方が目立ってしまっている。そのためコンセプトであるマリオをさらいに来るカメック一味の印象が薄くなってしまっている。敵に触れた瞬間1ミスだと無理ゲー化は避けられないので仕方がない面もあるがもう一工夫ほしかったところ。

ワタボーの演出

ワタボーという敵に触れる、もしくは食べてしまうとヨッシーがふらふらして操作しにくくなる。これだけでも厄介だがゲーム画面自体がグニャグニゆがむ演出のせいで見ていると若干気分が悪くなる。登場するステージが少ないのは幸いだがプレイヤーへのダイレクトアタックは褒められない。

まとめ

本家マリオとは違った操作性で非常に面白い。ヨッシーファンやアクションゲーム好きはやって損はない名作だと思う。

コメント