(レビュー)ピクミン2感想 マイルドに調整された2作目

ピクミン2はゲームキューブで2004年に発売されたシリーズ2作目。

若干不親切だった1に比べるとプレイしやすくなった作品という印象を受ける。

評価はS(神)

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評価点

戦略性のアップ

前作のオリマーに加えてルーイというもう一人のキャラを操作できるようになった。これにより、手分けして探索をすることで効率よくゲームを進めることが可能になった。

ピクミンの種類も紫と城が追加され5種類になった。圧倒的な攻撃力の紫と有毒で素早くお宝を運べる白ピクミンはかなり強力な一方で既存のピクミンを使わなければ解けない仕掛けもあるので使い分けが重要になった。ただし戦闘面はというと…。

ボリュームが大きい

集めるべきお宝は200種類以上あり、前作の6倍以上。探索する場所もちじょうだけでなく洞窟も探索しなければならないので前作に比べるとはるかにボリューミーである。クリア後も遊べるので50時間以上はプレイできるのではなかろうか。

また、原生生物の種類も増えているし、一部のボスを倒すとパワーアップアイテムがもらえるのでボス撃破は宝を奪う以上の意味ができた。

チャレンジモードも洞窟探索に仕様変更されているがノーミスクリアで解放されるムービーもあり、やりこみ要素としては1歩前進した感じ。本編よりは難しいが何回もやっていればクリアできるレベルで理不尽さはない。

何気に対戦モードも搭載されている。ネットだとあまり話題になっていないが結構面白いし、ハンデも付けられるのでプレイしてみるといいかも。

日数制限廃止と難易度調整

日数制限が廃止された。これにより初心者でもじっくり進めることができるし、クリア後も洞窟で金稼ぎをする、ひたすらピクミンを増やすなどでプレイし続けることが可能になった。そのため自由度はシリーズの中でもかなり高い。上記のボリュームにもつながっている。

洞窟内でも頻繁にセーブされるのでやり直しがきく。そのためうんともすんとも言わず詰むことはまずないと思う。敵の攻撃そのものもマイルドになっているのでかなりとっくみやすいゲームになった。

グラフィック

グラフィックは前作同様素晴らしい。細部までよく作りこまれ手抜きは感じられない。前作から事実上続投したステージもあるため新規ステージ数は少ないが春夏秋冬に分かれたステージ構成で前作とは違った雰囲気もあるのでそれほど気にならない。

お宝は実際の製品を使っているものが多く、エンディングでは協力企業一覧がえらいことになっている。

BGM

こちらも及第点。お宝運搬中のほかにも主人公ごとに微妙にBGMが異なり、芸が細かい。

ラスボス戦もアレンジされたたくさんの曲が使われていて非常に豪華。前作ではラスボス以外はダマグモにしかなかったボス戦の曲も増えている。

細かいネタ

ピクミン1以上にネタが細かい。原生生物の生態を見ることができるだけでなく食べ方!まで見ることができる。架空の生物に対してここまで細かいネタを提供してくれるのは大変な努力だったと思う。

お宝に関しても妥協しないネタで攻めている。そもそもお宝の命名がねじが外れていて面白い。ネンチャッキーとか偉そうでえらくない石造とか。全種類のセールストークも見られる(売れんだろ、これ…というお宝もあるけど)ので見てない人は今すぐ見よう、マジで。

問題点

紫が強すぎる

紫は属性攻撃に態勢がないので完全に万能とは言えないが戦闘に関しては無類の強さである。投げると敵が気絶することがありこれがあまりにも強力すぎるのである。適当に投げているだけで雑魚敵は大体瞬殺できる。一部のボスにも効いてしまうほど強力でこれに気付くと戦闘はほぼ紫任せで難易度は低い。

とはいえ難しかった前作に比べると初心者救済的な側面があるので一概にダメともいえないかも。

前作ボスの扱い

前作にも登場したボスが軒並み弱体化されている。はっきり言ってかなり弱いのでピクミン1が好きな人は肩透かしかもしれない。

もちろんボス以外クマチャッピーなど強化された生物もいるにはいるのでそのギャップを楽しめるかどうかかなぁ。

まとめ

難易度が下がり、時間制限もないため1に比べればだいぶ遊びやすくなった良作。ゲーム初心者でも末永く遊べると思う。

逆に1が好きというプレイヤーの中には少し物足りない部分も否定はできないかも。

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