(ポケモン)BringBackTheNationaldexって何?海外勢の剣盾抗議運動について分かりやすく解説?

コラム

BringBackTheNationaldexというtwitterのタグをご存知でしょうか?E3にでポケモン剣盾のリストラ・互換切りが発表されて以降、海外で盛んに使われているタグです。とはいえ英語ですからよくわかんねーという人もいると思います。今回はリストラ騒動におけるBringBackTheNationaldex運動について解説していきたいと思います。

スポンサーリンク

直訳すると「全国図鑑を返せ」という抗議運動

BringBackTheNationaldexは日本語では「全国図鑑を返せ」という意味です。これはポケモンの世界では言うまでもなく全国図鑑ーすべてのポケモンが記載された図鑑ーの再実装を要求しています。

要はリストラ・互換切りの方針を撤回し、すべてのポケモンをソード・シールドで登場させろ!ということです。もちろんすべてのポケモンが登場したSM・USMでも全国図鑑はなかったので厳密な表現とは言い難いという問題点もありますが。

海外では非常に盛ん

BringBackTheNationaldexは主に海外のポケモンファンが用いています。ググってみるとたまーに日本人がヒットしますが基本的に外国人ばかりです。

E3でのリストラ発表後、すぐに生まれたようでその後爆発的に使用され、地域によってはトレンド入りもしました。発表からしばらくたった現在でも、公式ツイッター等のリプライで使用したり、先日のリストラに関する声明発表の時など公式に動きがあったりしたときは用いられています。

なぜ海外でこれほど盛んなのかは考察するしかありませんが、やはり一番の理由はコレクター的需要が大きいからじゃないでしょうか?日本と比べると人間キャラやシナリオに対する意識が薄く、自分の好きなポケモンに対する愛着が深いようです。それにくわえて、海外版のアニメでは”All POKEMONS”というフレーズがあり、すべてのポケモンを捕まえられるのが当然と受け止められていたことが大きいと思います。また日本ユーザーと違い、いい意味でも悪い意味でも正直者が多いのも一因ではないでしょうか?逆張りや悪意を持った荒らしというよりも、ただただ好きな作品が悪しき方向に進むのを純粋に恐れているといった感じが強いです。

具体的な活動

主な活動は公式に対してリプライする、リストラという決定に関して思いを吐露する、コラ画像等によりリストラの悪夢を広く知らしめることなどです。コラ画像はクオリティが高いものもあり、自分の押しポケモンがリストラされ消えていく理不尽さをうまく表現できています。最近ではゲームフリークの「クオリティアップのためのリストラ」という言葉に対し他のゲームと比較してクオリティの低さを指摘し、本当にクオリティアップに励んでいるかを疑問視する声もあります。

公式に関するリプライは現状かなりひどく、BringBackTheNationaldexがついていない書き込みを探す方が難しいくらいです。剣盾関連の話題だとこのタグが相当多いことも珍しくはありません。

効果はあるの?

私はBringBackTheNationaldex運動を好意的に見ています。しかし、はっきり言ってこの運動は効果はないと思います。

まずゲーフリのE3での発表やその後の増田氏の声明を見る限り、剣盾でのリストラは決定事項であるということが明らかです。ポケモンはメディアミックスが多く、安易に発売を延期することはできないでしょうから延期して全ポケモンを追加するというのはほぼ不可能だと思います。パッチによるアップデートについても過去、ポケモン本編でバグ修正以外の大型パッチがなかったという点からも望み薄。そしてリストラは新しい方針という言葉から剣盾以降、つまり第9世代以降もこの方針が破棄される可能性は極めて低いです。

唯一望みがあるとすればリストラしたまま発売した時の損失が全ポケモンを追加した時にかかる費用を上回れば開発者たちはすべてのポケモンを登場させるインセンティブが生じることになります。しかしポケモンはライトそうも多いため、ポケモン史上屈指の炎上とはいえBringBackTheNationaldex運動にそこまでの力があるようにも思えません。

ではこれは全く無駄な運動なのでしょうか?

抗議をしたという事実そのものが重要

これは個人的な考えですが、日本人も外国人も抗議でリストラが本当に覆ると思っている人は少ないと思います。しかしBringBackTheNationaldexで公式に対しメッセージを送り続ける人は多い。それはなぜでしょうか?

私は「ポケモンが好きだから」、ただこれだけが理由だと思います。自分の好きなポケモンが没落し、リストラされるかもしれない、そういった現状を見過ごすことができないのです。なぜなら黙って見殺しにしたら過去のシリーズやお気に入りのポケモンに対する冒涜・裏切りにあたるような気がするから。純粋にポケモンシリーズのファン(もちろん制作陣の狂信者などではない!)なのです。

BringBackTheNationaldexは勝敗よりも戦った事実そのものに価値がある運動だと考えています。

コラム
スポンサーリンク
シェアする
みるをフォローする
みるのゲームブログ

コメント